楽天ブックスから画像や粗筋を貼り付けて読書感想を書き出してから初だと思いますが、どちらもありませんでしたw
絶版で入手困難な作品だとは聞いていましたが、ここまでとは思いませんでしたよww
自分で粗筋を書くと今作は泡坂妻夫さんの「ヨギ・ガンジー」シリーズの1作目です。
各短編に「心霊術」や「念力術」といった風に超常現象がサブタイトルとして付いており、ミステリとしてもバラエティに富んでいた楽しめましたし、後の「しあわせの書」や「生者と死者」といった怪物作品に繋がっているのが嬉しいですね。
やはり主人公であるヨギ・ガンジーの存在は際立っており、ドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血で超能力と催眠術とヨーガを使うという出鱈目なプロフィールが秀逸です。
そんな名探偵が遭遇する事件も真っ当では無いものが多いのですが、怪しげな超能力者と対峙する構図は「TRICK」の大先輩と言えるかもしれないですね。
それでいながら、泡坂さんらしい論理的な解決が多いのですから文句なしです。
個人的にお気に入りは「心魂平の怪光(念力術)」と「ヨギ・ガンジーの予言(予言術)」ですね。
どちらも今作のコンセプトを余す所なく表現している傑作だと思います。
前者のUFOが絡んだ上で念力対決に発展する展開は嫌いではないですし、後者のマジックを応用したシンプルながら効果的なトリックは印象的でした。
作品の内容以上に別の次元の仕掛けが素晴らしい後の長編2作品よりもミステリとしての楽しみは上だと思いますし、ヨギ・ガンジーのキャラも楽しめて大満足ですね。
3作だけですが、インパクトの強いシリーズになりそうです。
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最終更新日
2006年10月17日 00時06分56秒
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