紹介文
エリザベス・テーラとポール・ニューマンの主演で有名になった映画の原作戯曲。テネシー・ウィリアムズおなじみ南部を舞台に当時はタブーであったろうホモの息子は愛人を失って酒びたり、彼の愛を取り戻そうと必死の妻・・・癌で余命いくばくもない富豪の父の家に集まった二組の夫婦、と老いた妻との性、愛、欲望を描く傑作。
【中古】 やけたトタン屋根の上の猫 新潮文庫/テネシー・ウィリアムズ(著者),田島博(訳者) 【中古】afb
あまりに有名だし、なにしろ
タイトルに猫がついてるんで名前だけは知ってましたが映画も見たことありません。
ちなみに、猫自体は、小説のどこにも出てきません。
崖っぷちで頑張る子、を『焼けたトタン屋根の上の猫』というのはアメリカの言い回しなのかこの作家の創作なのか。
テネシー・ウィリアムズ・・・。
ほかに何かいてたっけ?ってか誰だっけ?ってことでwikiに聞いてみましたところ、ほかに『ガラスの動物園』とか『欲望という名の電車』を書いた人ですね。
ちなみに亡くなったのは1983年。
割と最近じゃぁないですか。
ものすごいクラシックだと思ってたけど、ワタシ、この人とすこーしの間同じ時代を生きてたのね・・。
戯曲の本ってなんだかその世界に入り込むのが大変で読むの苦手なんだけど、この本は割と読みやすかったです。
50年代には同性愛で苦しむ青年を描いた戯曲、ってのはセンセーショナルだったんでしょうきっと。
今となっちゃ使い古されたテーマに感じますが、それだけ世間が同性愛を受け入れるようになったんじゃないかと。
しかし、自分の夫がいかにいい男でお金持ちのボンだとしてもこの美女・マギーの懐、広すぎやしませんか?
好かれてないどころかむしろ嫌われてるのに、何とか夫の気を引こうとする。
妊娠したがるのはお金のためだとしても、自身が絶世の美女なんだからお金のためだけならゲイ(しかも恋人をなくしてからアル中)の夫の気を引くよりもほかに乗り換えた穂ぷが早くないかしら?
結末は原作と演出家によって変更されたものと二つ収録されて今いたが、どっちが好きかって言われてもどっちでもいいかな。
演出家が変えたほうがマギーの必死さっていうかやけくそさが強かった気もするけど。
全体的に登場人物が会話していると必ず邪魔が入る展開にイライラ。
子だくさんで孫は可愛いに違いない、うちの子供はこんなにかわいいのよ!といちいちアピールする(しかも子供しつけなってなし)長男妻もうっとおしい。
映画も見てみたいかって言われると、微妙。
このストーリー通りならイライラ間違いなしだもん。
でも本は取っておこう。
タイトルに猫が付いてるから。