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テーマ:ばん馬よ、どうか永遠に(98)
カテゴリ:人馬一体、女の浪漫
そのリッキーの美しい瞳の中に、 カメラを構えた私が映っています。 へへへ、「私が写ってる写真」じゃなくて、「私が映ってる写真」だもーん。 馬の瞳って、つくづく美しいなぁー 望遠じゃなく接写で瞳を撮れるのは、リッキーのやさしい性格のおかげです、が、 気のせいかちょっと困ったような表情で、憂いを含んでいるような・・・ リッキー心の俳句 「牡蠣を食う オバサンよりも 子供らが好き」 (「牡蠣」って季語だっけ?)
服部先生は、リッキーの背中に乗り終わった子供をひとりひとり、 「これでもうこの馬は君の事をしっかり覚えたよ!絶対に忘れないんだから。 と、すべての子供にしっかりと語りかけていました。 すごい労力だと思います。 その時は服部先生の言葉をなんとなく聞き流していた私ですが、 服部先生は、何十年も先の、ずっと未来のばんえい競馬とばん馬を想って、 ばん馬のあたたかさ、大らかさ、瞳の美しさと先生の言葉を記憶の底に刻みつけた子供たちが、 必ず、何十年後かにりっぱな大人になって「ばんえい帯広競馬場」に戻ってくる。 帯広から遠い地に離れて暮らしていたとしても、インターネットなどを利用しながら なんの保証もない、星が幾つも巡った先の希望の話だけれど、 それでも服部先生は、希望の種を蒔きつづけているのではないか。 何十年後かには、ひょっとすると私も先生もリッキーもこの世にはいないかもしれない。 それでも大きな馬たちが、北海道の大地の上に悠々と歩みを進めていてさえくれれば、 それはもう、もうそれだけで、万々歳。
リッキーは撮り終わるまでずっとカメラ目線でピッとしています。 頭、いいよなー
世界で、地球上でたったひとつの「ばんえい競馬」、 もし、少しでも大きな馬たちの姿が消えない方がいいと思って下さる方は、 どうか、よろしくお願いします。
そんなヒトの都合など、跳ね除ける勢いで、 真剣な表情で重いソリを曳き、スタートゲートから一斉に飛び出すばん馬たち・・・
3年前にばんえい競馬から、岩見沢・旭川・北見競馬場が撤退したときのように、 ヒトの都合で、 この美しい瞳たちが光を失い、冷たく横たわってしまうことだけは、もう・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.05 23:18:38
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