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カテゴリ:文芸評論
しみじみとした想い出話
5人全員が、1961年生まれで、かつて寝食を共にした、大学生時代の学友。 その5人が4人となり、葬儀の帰途、4人が3人になるかも知れないという局面となってしまう。 ここから、喪服での、とてつもない長距離の、ロングドライブが始まる。 作品は、学生時代の、想い出話を、延々と語る。 その内容は、単なる青春物語では終わらない、壮絶さがある。 車内で流される曲は、近い世代の人間には、懐かしいヒット曲ばかりだ。 社会人になってから、皆が初めて一同に集うのが、不幸にも、一人の葬儀の場となってしまった。 だからこそ、故人も含めた、想い出話は、何にも増して、貴重だ。 物語の結末には、深く納得させられる。 おそらく、この物語を読む方皆が、成程と思われると思う。 しみじみとした想い出話なのに、ハラハラとさせられる。 男の友情とは、得てして、こういうものだ。 深く共感出来る事をもってして、文句無しの星5つとした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月24日 02時14分41秒
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