著者の広瀬久美子さんは、知る人ぞ知るNHKの名物(?)アナウンサーでした。
長年言葉の世界で生きて来た方ならではの辛口の小気味の良い文章は、「ふふっ」と一人笑いしたり、「うんうん」と頷いたり・・・。
勉強になる事は勿論ですが、その痛快とも言える歯切れのの良い文章は読み終わった後爽快な気分にさせてくれます。
彼女は、「午後のロータリー」のちの「土曜サロン~広瀬久美子の土曜ワイド」と言うラジオ番組を22年間も担当していらっしゃいました。
柳家権太楼さんとの不思議な間合いのやり取りは今も耳に残っています。
途中で、Mアナに変った事が有りましたが、とてもとても彼女には太刀打ちできる訳もなく、ファンの熱烈なラブコールには流石のNHKも勝てず、復帰されたこともありました。
勿論私も「もろ手」を挙げて万歳した一人だったことは言うまでもありません。
その内ラジオやテレビでお目にかからなくなったと思ったら、いつの間にかNHKを卒業されていたのでした。
現在は公演や執筆活動の傍ら各方面で活躍されています。
私が読んだのはベストセラーとなった「女の器量は言葉しだい」に次いで2冊目です。
私は気に入った作者の本は読み尽くすまで続けて読む癖が有りますが、広瀬さんの本は自分を省みる為にも少し間隔を空けて読みたいと思っています。