カテゴリ:本
☆告白 ・双葉社、2008.8.10 第1刷 ・第29回 小説推理新人賞受賞 S中学校教師 森口悠子の4才の娘が、悠子が担任するクラスの二人の男子生徒に殺された。未成年であるが故に法では罪を問われない犯人の直と修哉を森口悠子は追い詰めてゆく・・・。 同じクラスの女生徒(綾香)、直に殺された母親、直の姉、綾香をも殺した修哉、最後に森口悠子、5人の告白文の形式でストーリーが展開する。 ☆夜行観覧車 ・20106.6 第1刷 「小説推理」2009年8月号〜10年3月号に掲載された作品に加筆、修正。 高級住宅地に住み、優秀な三人の子供達がいる誰もが羨むエリート医師一家の妻が夫を殺害した。事件が起きた時間に外にいた向いの家の家の夫は、犯行を思わせる様な会話も物音も聞かなかったという。夫と妻の間に一体何が有ったのか。 三人の子供達はこれから先、どう生きていけば良いのか・・・。 向かいの家では、娘の家庭内暴力に疲れ果て限界に達した母親は、無意識に娘の首を閉めつづけた。隣家の主婦がガラスを割り止めに入らなければどうなっていたか・・・。けれど母親は自分のした事を覚えていないと言う。 ・・・・・・ 始めて読む、湊かなえの世界。 「告白」は、読んでいる途中で投げ出そうかと思ったくらい重い話。 夜行観覧車は、二人の主婦の中に潜む、本人も気づかない殺意が怖い。 作者は、読んだ後に嫌な気分になるという「イヤミス」というジャンルを広げたという話に何故か納得。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.11.10 14:19:39
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