宰領 (隠蔽捜査5) ・ 今野 敏(こんの びん)
☆宰領
・小説新潮、2012年3月〜2013年2月号
・2013.6.30 発行
主人公=竜崎真也。現職は警視庁大森署 署長。元 警察庁長官官房総務課 課長から懲罰人事により所轄に降格されたという経歴を持つ。
衆議院議員、牛丸真造が羽田から事務所に向かう途中に行方不明になり、間も無く大森署管内で、牛丸の乗っていた車と運転手の死体が発見された。
犯人は、当初、事件をマスコミに公表するよう要求して来たが、途中から死刑囚の釈放に変わった。
犯人の潜伏先は横須賀と判明し、捜査の指揮本部が横須賀に置かれた。警視庁と神奈川県警の双方の主導権争いの中、横須賀に置かれた前線本部で指揮をとる竜崎真也は、犯人との交渉と潜伏先への突入を神奈川県警の特殊捜査班、STSに託した・・・。
作者経歴
☆隠蔽捜査 (2006年)=吉川英治文学新人賞
☆果断・隠蔽捜査2(2008年)=山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。
同じ警察警察小説でも、東野圭吾は事件捜査の最前線で活躍する刑事が主人公なのに対し、こちらは警察庁のエリートが主人公の小説。
ストーリーがシンプルで読みやすい反面、すこし物足りなさも感じました。