わが家は祇園の拝み屋さん13 秋の祭りと白狐の依頼
「プロローグ」では、ハチ公像前で澪人と待ち合わせをしていた小春が、 中学時代のクラスメート3人に出会い、余裕の対応を見せてくれます。 第1章「初秋の水羊羹とかぐや姫の想い。」では、 故・東堂周平の娘・竹美が、祇園の和雑貨店『さくら庵』を訪れます。 父母の離婚の真実を知ったことで思い悩む竹美の心を、吉乃が癒すのでした。 その後、『さくら庵』に泥棒が侵入しますが、若宮が追い払い、澪人が下宿を再開します。第2章「京の鯖寿司と白狐の依頼。」では、伏見の地を護る眷属神の白狐・シロの依頼で、今度伏見にやって来る『やんごとなきお方』を喜ばせるため、OGMが協力することに。そして、中秋の名月の黄昏時、イベントで賑わう商店街に現れたのは、何と宗次朗と杏奈。二人は結婚し、伏見稲荷参道商店街で和菓子屋を始めることにしたのでした。第3章「ご挨拶の三笠と玉露の時間。」では、朔也が西の本部長から陰陽師に指名されて大喜び。掌編「真夜中のホットミルク。」では、嵐の夜に、小春と澪人が甘い一時を過ごします。「エピローグ」では、伏見の和菓子屋『さくら庵』の開店当日の様子が描かれます。そして「あとがき」では、著者が前巻を振り返りつつ、お話の継続を宣言。 ***番外編「拝み屋さんと鑑定士」は、『京都寺町三条のホームズ(18)』に掲載された「拝み屋さんと鑑定士[彼の胸の内]」のもととなったお話です。『京都寺町三条のホームズ(18)』を読んだ時点では、よく分からなかった部分も、今ではすっかり理解できるようになりました。