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カテゴリ:文芸
![]() 巻末には、それぞれの絵画を所蔵する美術館の学芸員さんによる「解説」が。 とても興味深い試みで、「さすがマハさん!」と唸らされます。 (ただし、最後の1話だけ、なぜか「解説」が掲載されてません) 登場する絵画は、どれも有名なものばかりで、 「ハッピー・バースデー」には、ゴッホの〈ドービニーの庭〉(ひろしま美術館蔵)が、 「窓辺の小鳥たち」には、ピカソの〈鳥籠〉(大原美術館蔵)が、 「檸檬」には、セザンヌの〈砂糖壺、梨とテーブルクロス〉(ポーラ美術館蔵)が、 「豊饒」には、クリムトの〈オイゲニア・プリマフェージの肖像〉(豊田市美術館蔵)が、 「聖夜」には、東山魁夷の〈白馬の森〉(長野県立美術館・東山魁夷館蔵)が、 「さざなみ」には、モネの〈水連〉シリーズ5点(地中美術館蔵)が登場し、 それぞれの話の中で、重要な意味合いを持ち、大きな役割を果たしています。 *** これが、私の仕事。 たぶん、世界でいちばん最低な仕事。 「さくらレビュワー」。 つまり、1件でいくらでお金をもらって、 見たことも聞いたことも試したこともないモノをレビューする。 正々堂々、「さくら」である。 レビューを見た人が試したくなるように、買いたくなるように。 予約/購入ボタンをポチっとクリックさせるために。(p.102) 私は、複数の書籍を同時並行で読んでいることが多いのですが、 この作品を読んでいる時は、『潜入ルポ アマゾン帝国の闇』を一緒に読み進めていました。 そして、その「第7章 フェイクレビューは止まらない」を読み終えた直後に、 本著「豊饒」の上記部分を目にしたのです。 シンクロ、半端ない!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.03.05 11:51:35
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