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カテゴリ:国内旅行365
こんにちは。
少し間が空きましたが、本日も、最新刊「おもしろ歴史ウォーキング 東京編3」からのネタです。 今回、ご紹介するのは、第6章の『 ストレス解消に最適! 癒しスポット満載の板橋区高島平周辺を歩く 東京都板橋区 』。
板橋区は、少し前までは田園風景が広がっていた地域。今も農業にかかわる神事が伝わっている神社や案山子や水車のある公園など、都会人がほっこりするアイテムに出会うことができます。
歴史スポットとしても、23区の中ではお城の偏差値はトップクラスなのですよ。
また、高島平周辺は、江戸時代後期に、砲術家の高島秋帆が日本で初めての洋式砲術と洋式銃陣の公開演習を行なった場所ですね。
冬にお勧めなのは、リーズナブルな価格で使用できる熱帯の温室があること。汗をかきながら、熱帯の美しい花やジャングル体験ができるのは、寒い冬でもっとも贅沢な体験かもしれませぬ。
…ということで、今回も、歴史のみならず、癒しスポットと非日常体験満載の板橋区をご紹介しようと思います。
諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。
すべての記事は、こちらですよ。
是非、本書もご覧いただければ幸いです。
1.都営地下鉄ワンデーパスを利用したお得旅
私が23区内の歴史ウォーキングをするとき、たまに利用するお得な乗車券があるのですよ。
それは、都営地下鉄のワンデーパス。なんと、ワンコイン(500円)で都営地下鉄が一日乗り放題になるのです。
もっとも、使えるのは、春夏秋冬の一定の期間で、土曜日や日曜日、祝日、お盆、年末年始などの休日だけですので念のため。平日のビジネスに使えたら、営業マンの得意先回りの訪問件数が増えるかもしれませんが…。
それはともかく、その優れもののパスを使って今回行ったのは、板橋区。
私の自宅の最寄り駅から目的地の蓮根駅までの運賃は380円。その周辺をウォーキングして、高島平駅から帰ったとすると往復で760円になります。
それが500円で利用できるから、260円もお得になるのですね~♪
何度でも改札を出たり入ったりできるので、その気になればもっとお得感は味わえるのですか。
地下鉄に乗るのが趣味という人にとっては、たまらないでしょうね。
…ということで、都営三田線の蓮根駅へやってきました。
地下鉄というのに、この辺りに来ると駅は皆、高架になっているのですな。
2.D51や都バス、ミニSLが無料で見放題の城北交通公園
駅前から住宅街を抜け、団地のそばを通ってやって来たのが、城北交通公園。入口に近くには、年代物の蒸気機関車がありました。
あまりに小さいので、昔の遊園地のアトラクションで使われたものかと思ったら、当時メジャーで活躍していたというからびっくり。
1912(明治45)年にドイツのコッペル社で製造されたらしい。その名もかわゆく、ベビーロコ号。
ただ、最大時速は20キロで、燃料や水の積載量が少ないことから、その頃になると活躍の場はあまりなかったようですね。
引退してから保管場所を転々として、現在の場所に移されたらしい。
それにしても、SLとしては小さいなぁと思いました。ただ、日本で最初に新橋と横浜の間に開通した鉄道も、陸蒸気(おかじょうき)と呼ばれ、これくらいの大きさだったのでしょうね。
城北交通公園には、SLの横綱とも言うべきD51型蒸気機関車、通称デゴイチも保存展示されておりました。 運転台のアナログの計器や金具が武骨でかっこいい。
3.国民栄誉賞を受賞した冒険家の生涯がわかる植村冒険館
次に向かったのは、「植村冒険館」。ここは、ご存知国民栄誉賞を受賞した冒険家植村直己の生涯と数々の冒険で使用したグッズなどを展示してある博物館。
植村直己の名前を知らない若い人が増えているそうですが、彼が活躍していた頃は、連日、テレビや新聞で取り上げられていました。
特に、北極点到達やグリーンランド縦断などは新聞の一面で紹介されていたのを覚えています。
彼がすごいのは、犬ぞりを使い、しかも単独で冒険を行ったところ。狭いテント暮らしが何ヵ月も続き、しかも話し相手は犬だけですか。
冒険家としての植村直己の素晴らしい点は、冒険の現地で長期間を過ごし、生活まで現地の人たちに溶け込んでしまうところにあったらしい。
たとえば、グリーンランドを犬ぞりで横断したときは、エスキモーの家に寄宿し、犬ぞりの技術はもちろん、衣食住や狩・釣りに至るまで、極地に暮らす人々から直に学んだのですか。
冒険館には、そのときの冒険の様子を写したパネルが展示されておりました。
それほど大きな博物館ではありませんが、無料で見学できて、しかも1階にある冒険や登山関係の書籍、ビデオも無料で利用できるのですね。アウトドアの趣味を持っている人にはたまらないかも。
4.かつての農村風景をイメージできる散歩道に現れる見どころの数々
冒険館を出て、住宅街をテクテク歩き、環八通りを横断して坂道を上ります。
関東平野といっても、このあたりは起伏がかなりあって、とても23区内とは思えない。
近代的なマンションが多いこの辺りは、つい最近までのどかな農村風景が広がっていたのでしょうね。
そんな風景に溶け込んでいたのが、円福寺。
本堂の前にそびえるコウヤマキの2本の大木が印象的でした。
この辺りを歩いていると、ところどころ緑豊かな公園にぶつかります。都会の中にある人工的な児童遊園と違って、起伏があって自然な森のように感じる公園は癒されます。
ここも前に来たことがありますが、かつては雑木林の斜面に、昆虫のいる3つの温室と小さな標本室があったのを覚えています。
ところが、今回来てみると、それらの施設はすべて無くなっていました。
前回来た時も、施設はかなり古くなっていて、虫さんはホントにいるの?という感じでしたが…。
ただ、当時よりも散策路は整備されていて、一番高い場所からは、それなりの眺望を楽しむことはできました。 昆虫公園から前谷津川緑道に戻り、今度は反対側の坂道を上ります。
前谷津川は現在暗渠になっていて、その上が緑道として整備されていますが、昔は川の両側は崖になっていたのでしょうね。 相当な急坂の横に、マンションが建ち並んでいます。
その坂道を、ベビーカーを押した若いお母さんが息を切らしながら押しているのが印象的でした。
長崎など坂道の多い町に住む人たちは、足腰が丈夫で心肺機能も高いそうですが、日々の買い物などで毎日この坂道を登ったらメタボとは無縁かも。
便利で楽なだけが、幸せではないと思いましたね。
5.創建千年以上、板橋区最古の神社・徳丸北野神社
そんなことを考えつつ坂道を登りきると、由緒ありそうな神社がありました。 こちらは北野神社。なんと、995年創建の板橋区でもっとも古い神社なのだとか。
(以下、「おもしろ歴史ウォーキング 東京編3」に続く)
このあと、迫力ある水車とユニークな案山子が魅力の水車公園、城跡や大噴水、グランドなど見どころ満載の赤塚公園を堪能しました。 赤塚公園は、数えきれないほど来ていますが、城跡があったとは驚きです。城跡っぽい雰囲気は以前から感じていたのですが…。
高島平のネーミングになった西洋式砲術調練が行われた場所にある徳丸ヶ原公園では、無料で可愛い動物たちと触れ合うことができます。
ほかにも、格安料金で、熱帯のジャングルにワープできる熱帯環境植物園など見どころは目白押し!
東京の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、こちらをご覧いただければ幸いです。
「おもしろ歴史ウォーキング 東京編3」
(参考) 目次より
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最終更新日
2020年02月15日 15時50分10秒
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