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カテゴリ:食生活
義父母がムスメに宝塚歌劇のレビューを観せてくれるというので、夕方から宝塚の大劇場にムスメを送り届け、久しぶりに夫婦だけなので普段なかなかゆっくり行けないところでメシにしようということになり、たまには回らない寿司屋に行くことにした。 てなわけで、今年の4月に芦屋にできたばかりの『波沙鮓 NAMISUS(ナミサス)』というオサレで話題の寿司屋へ。ここは内装を空間デザイナーの森田泰通さんが手掛け、寿司は小鯛の押し寿司で有名な関西の老舗「すし萬」の職人というコラボでやっている。 電話で予約した時間に店につくと、予想通りオサレでちょっとばかし気取った内装の店内通路を通って、大理石と白木でできたコの字型のカウンターに案内された。どうやら我々が一番乗りで、店内にはまだ他の客が誰もいない。ちょっとばかし気になるのは、我々2名に対して、板さん3名+フロアの黒服1名+女性2名の計6名体制の構えであり、サービスを一手に受けるのは構わないが、全員がワシらを見張っているような感じで、なんとなく落ち着かない。 ともかくオーダーということで、とりあえずおまかせの握りと、焼き物の鴨ロースと、茶碗蒸などを発注した。握りは、鯛、中トロ、づけまぐろ、サンマ、しめ鯖、海老、蒸し穴子、トリ貝、イカ、イクラ、うに、タマゴの計12貫。どれも旨かったが、特に旬のサンマが旨かったのと、蒸し穴子が最高。タコを別途注文し、レモンと塩のみでいただいたが、これまた絶品。と、寿司は比較的リーズナブルな料金の割にどれもネタが良くて、かなり満足。日本酒も飲んでしまいました。 が、しかし最後まで気になったのがやはり店員たちの存在と視線。カウンターの中と店の隅から、握りが一貫出されるたびに仁王立ちの店員たちが「ほら食え、早よ食え、さあ食えもっと食え」とばかりに視線にパワーを込めて一斉にギンギンの食え食え光線を照射してくるので、うう、酢めしが喉につかえるぜよ。途中で一組老夫婦の客が来たので若干注意が逸れてほっとしたが、目の前の板さんは握ったあといつまでもヒトが食うところをじっと見つめないで欲しいなぁ。お蔭でワシらはついつい伏目がちになり、会話少なくうつむきながら出された寿司を黙々と口に運ぶしかないので、なんだかすごいペースで食べてしまったよ。 それにしても全体的に味は良かったし、せっかくなので名物の押し寿司をお土産に作ってもらい、自宅に帰ってからまた食べてみたのだが、うーん、これも旨かったぞ。なんだか全体的に旨い旨いばかりですまぬすまぬ。 ちなみに『波沙鮓 NAMISUS』というやたら渋い店名の由来は、すし萬(SUSIMAN)の逆さ読みでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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