夢落ち------------！？
なわけないって。
「現実だよ」
そう言って、イチカは海人と一緒に縁側でシーツに包まる。
夢の続きで、イチカとキスをしたと思って実は、のりんとキスをしていた海人は焦るも、今は違う。
こうして恋人関係になったのだ！！
これは全部柑菜のおかげ。
でも、どうやら柑菜は体調不良なのだそうで（＾＾；）
って、実は泣きはらして酷く腫れてしまった顔を見せたくないからだって。
で、そのフォローは哲朗がしたようだけど･･･。
これがまた切ないなぁ。
海人が好きだって断言されちゃったし。
でも、泣き顔を見たから余計に放っておけなかったよう。
柑菜の見舞いに行こうとした美桜。
だがその途中哲朗と遭遇。
初めて会ったのは、柑菜の紹介。
その時から美桜は哲朗の事、好きだったのかもしれないね。
フイルム整理をしていた海人。
そんな海人の肩に顎を乗せ、話を聞いていたイチカ。
「あたしね、くっついてるのが好きみたい」
･･･こいつらすっかりバカップル（＾＾；）
頬を摺り寄せ、今にもキスしそうな海人とイチカ。
だがその時、ふたりを撮影していたのは･･･檸檬！！
おいおい（＾＾；）
まぁ、こんだけ近づいてたらバレるわ。
ふたりの付き合いを知って、よかったねという檸檬にありがとうと答えるイチカ。
で、プレゼントにと檸檬が贈ったのは･･･コンドーさん！？
わはは！！
現実的じゃん♪
ま、イチカにはわからなかったようですが。
今は柑菜は夏風邪って事で、会えないと美桜の見舞いも断る哲朗。
そこでお見舞いに持ってきたというケーキを食べてということで、公園へ行くことにしたふたり。
何故この映画にイチカを誘ったのか？
自分が気づいた位だから、柑菜の気持ちも分かっていたのではないのか。
だったら、海人とイチカを近づける必要などなかったのではないのか。
だが、海人がそうして欲しそうだったこと。
まさかイチカが引き受けると思わなかったと、誤算続きだったこの映画撮影。
撮影を通して柑菜と海人の距離が近づけばいいと思っていたという哲朗ですが･･･。
「だったら、哲朗くんの気持ちはどこへ行くの？」
美桜の気持ちは先日伝えた。
では答えは？
「キライじゃないけど･･･」
あぁ。
これは一番心残りが出来るフラれ方なんだよなぁ。
美桜も辛い立場。
八つ当たりに柱を蹴って、足を痛める哲朗がベタすぎるっ！！
みんなみんな好きな人のために一生懸命。
たとえ自分が傷ついても･･･。
で、こうなるとなぜかくっついた海人とイチカがウザく感じられてしまうのは何故なんだろう（＾＾；）
途端にデレだしすぎのイチカが原因なんだろうなって思うわ。
あれだけ拒絶しといてとか。
イチカの見たかったある場所。
でも、それはきっかけだった。
ここから始めようと。
海人もまた映画を撮ることで何かを始めたかった。
だからこそ一緒にイチカの行きたい場所を探したいというけれど･･･。
今のイチカの願いはそれではない。
「今、あたしは海人くんと一緒にいたいの」
そして、みんなと一緒に映画を撮りたいと･･･。
でも･･･。
「分かっていたんだ。
この世界に永遠はないって------------」
そして、あさってから撮影を再開すると哲朗に電話する海人。
そこで哲郎はイチカとの関係を尋ねる。
その話もみんな揃ってからと言う海人に、思わず怒りがこみ上げるてしまう。
「じゃぁ、柑菜はどうすんだよ！！」
「だから･･･尚更ちゃんと言わなきゃ。俺の気持ちを･･･」
その言葉に愕然とする哲朗。
何をやっているのだ、自分は。
そして、柑菜もまた明日からの撮影に備えて、なんとか酷かった顔も腫れが引いたよう。
その時、哲朗が柑菜を呼び出したよう。
昔一緒に遊んだ場所へ。
子供の頃は柑菜の方が背が高くて、守ってくれた。
「かっこよかったよ」
そう言って笑った哲朗。
だが、
「好きな女の子振り回して、泣かせて傷つけて、何もできなくて･･･」
ずっと好きだったと告白する哲朗。
柑菜は驚きを隠せない。
でも、哲朗もまた自分の気持ちを伝えたかっただけ。
だから、返事は最初から期待などしていないのだ。
海人が好きな柑菜が好きだったのだから。
「柑菜は柑菜のままでいいんだ」
そう言って頭をなでる哲朗。
柑菜はそんな哲朗にいつもの憎まれ口。
「言われなくてもわかってる、ありがと！！」
そういい残して去って行った柑菜。
膝を折ってしまった哲朗。
すると･･･。
「泣いていいよ」
そう言って、哲朗の背中に抱きついてきた美桜。
女の子はしたたか。
でも、こうさせてくれたのは、哲朗のおかげ。
ありがとうと感謝する美桜。
哲朗もこれでちゃんと柑菜への気持ちに区切りがつけられたかな。
それでも諦められない気持ちってのはあるだろうけど。
そして、走り出した柑菜は、自分の気持ちを伝えるため、海人の家に！！
「あたし、海人くんが好き。
ずっと前から好きだった。
大好き」
でも、即答で
「俺は先輩が好きだ」と返す海人。
「知ってる」
聞いてくれてありがとう。
ようやくふっきれた笑顔でそう答えた柑菜。
自分の気持ちに素直になること。
たとえ実らないとわかっていても、この気持ちは本物だから、ちゃんと相手に伝えて、終わらせてあげなきゃ、前に進めない。
気持ちの整理がつかない。
夏休み終了まで、あと１週間。
撮影もあと少しで終わる。
だが･･･ついにイチカの姉が心配して迎えに来てしまったよう。
祝福しに･･･なんて軽く考えてるけど、それはないでしょ。
いよいよイチカとの別れが迫る。
でも、撮影は、まだここで遣り残したことがあるイチカ。
最後まで撮影は出来るのか。
そしてふたりの関係はどうなる。
美桜と哲朗は。
哲朗と柑菜は。
夏休みの残りは、あと１週間---------。
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