カムバックコンペティションへの参加----------!!
アスキャンたちへの次の課題は、パラシュートの展開システムからローバーまでを作り、ゴールに性格に到達できるかを競う大会に出場し、上位を狙うこと。
E班のサポート役は、まったくサポートする気がないピコという男。
なのに、彼はヒンズの友人のようで。
久しぶりの再会に、相変わらず皺がない顔を見て、ヒンズに表情がないと言い出すピコ。
ピコは顔の面積が上に広がったって、髪が少なくなったのを認めないし(^^)
でも、二人はそんな軽口をたたける、いわゆる幼馴染みのよう。
TVでは2週間後に月でのミッションを終わらせた日々人たちが、帰還するための準備に入ったとのニュースが。
ピコはいつも酔っていなければ落ち着かない依存症になっているよう。
今世間の注目は、よくも悪くも、帰還するオリオンの安否に集まっているよう。
同じ帰還船オリオンでブライアンたちは亡くなった。
その為、事故後初の帰還ということで、関係者の間にも緊張が増しているよう。
だからピコもまた重圧が恐怖に変わっている頃だからというヒンズ。
どうやらこのオリオンのパラシュートを仕込んだのはピコのよう。
「俺がやったんだ。
開くに決まってんだろ」
だが、その口調とは裏腹に酒の量が増えているピコだった・・・。
さて、各班のアスキャンたちは、サポート役の方の指導を受け、着々とローバー作りに着手しているよう。
だが、やはりピコは何も教えてくれるつもりはないようで・・・自分たちでなんとかしなければならない事態に陥ってしまった六太たち。
六太もようやく熱が下がったようで、安心したせりかに、今度はローバー作りは六太がいれば百人力だといわれてデレ状態♪
で何から始めればいいか。
それをピコに尋ねると、それを自分に聞いている時点でダメだという返答が(><)
こりゃダメだ。
そこで製作手順書に従い、ロケットに入れるキャンサットから考えることに。
製作は、ホームセンターで渡された支給額に基づいて、部品から自分たちでそろえなければならない様。
その支給額も、サバイバル訓練の順位で違うようで・・・。
色んな意味でE班はかなり不利なよう。
「どうやら君らも、俺と同じだな。
スイッチが・・・オフだぜ」
酔っ払って足元をふらつかせながら、そう言い残し部屋を出て行くピコだった・・・。
一体何の事を言っているのか?
自分たちで考えないから?
ひとまず昨年の出場者のローバーの図面がネットでアップされているのを発見したせりかがそれをコピーしてくれたよう。
その手順に従い作ろうと考えるE班。
そして、他の技術者からピコの話を聞くことにした六太とケンジ。
すると、どうやらスイッチがオン・オフとか、人生はいつ終わるかわからないどうこうというのはピコの口癖のよう。
彼にはオンとオフの区別はつかないようなのだが・・・。
彼らは帰還船オリオンの開発を任されているNASAの下請け会社の技術者。
ピコはその中でも、パラシュートの展開システムを開発・製造するサブプロジェクトの総合責任者だという。
あの人がぁぁぁ!?
六太がそう思っても無理はない、今のピコのぐうたらぶり。
しかも今度、日々人が戻ってくるオリオンのパラシュートもピコが担当と聞いた日には、ブライアンたちの事故を思い出しても仕方ないだろう。
不安がよぎる六太。
「大丈夫なのか?」
そこで六太は確認せずにはいられない。
ブライアンの乗っていたオリオンも、ピコがパラシュートを作ったのか?
ブライアンたちが乗る予定のオリオンを1年前に実験で大破させていたピコ。
うまくパラシュートが開かなかったよう。
だが、これは墜落を想定した実験だったとブライアンに説明し、信じて欲しいというピコ。
「必ずアンタを無事に還す」
ピコがやりたいことはひとつだけ。
「無事に帰還した宇宙飛行士と一緒に酒を飲むこと」
「OKピコ、一緒に飲もう」
ブライアンとそう約束したのだ。
ピコの事を教えてくれた技術者は、彼がちゃんとした技術者だと太鼓判を押す。
アポロで月に行った時代は、ちゃんと宇宙飛行士は帰ってきた。
なのに何故今はそれが出来ないのか?
当時の技術者たちがNASAにもういなかったから。
残されていた図面を参考にして作っているはずなのに、なぜかうまくいかなかったというのだ。
シャトル時代のグライダー帰還方式が当たり前になってしまったからという理由もあるよう。
だからパラシュート式のノウハウがなくなってしまったNASA。
今でもずっとパラシュート式を使っていたロシアに聞くことは出来なかったのか?
ケンジの質問に技術者は、宇宙開発に関する事は国家機密だからと答える。
それにアメリカにはアポロ計画で、最初に月に行ったというプライドがあるから、おいそれとそういうことを教わることも出来ないようで・
ローリーのせいで「ホコリ」の価値が下がってしまったと思い出す六太。
でも、こんな試行錯誤の中で、今の使えるパラシュートシステムを作り上げたのがピコだというのだ!!
だがその途中でピコは一度だけ想定外のミスをしてしまったという。
机の上の議論を進めるだけの六太たちに、やる気がないならやめちまえ、やるというなら動けと言い出すピコ。
ま、一番やる気なさそうな奴に言われたくないよな。
そして、プログラミングはアマンティと北村が担当し、ローバーは六太が。
早速部品を購入し図面どおりに作り始めようとするのだが・・・。
六太の意見は皆と違う。
この予算では1機作るのが限界。
失敗できない。
せめて壊れることを考えて2機は作れるようにしておかなければならないと提案する六太。
慎重な六太の意見に新田は珍しそうな目を向ける。
だが六太は言う。
「モノ作りには失敗することにかける金と労力が必要なんだよ。
いい素材を使っているモノがいいモノとは限らねぇんだ。
だけど、失敗を知って乗り越えたモノなら、それはいいモノだ」
六太の言葉に自分も同じ考えであのオリオンを開発していたことを思い出したピコ。
あの墜落したオリオンは、限界を探っており、墜落も想定内の事態。
だからむしろ限界を知れたことで、ある意味成功だったと必死に訴えたのだが・・・上はこれを失敗とみなしたよう。
パラシュートを畳んだ者の中に左利きの者がおり、それでわずかなゆがみが出来てしまったのだ。
それがパラシュートが絡み合ってしまった原因。
次は大丈夫。
だが----------ピコに次はやってこなかったのだ。
パラシュートシステムを別の会社に依頼すると上は言い出したのだ!!
そして、来年ブライアンたちが乗るオリオンには、安価で作るという別の会社のパラシュートを搭載すると通告されてしまったのだ!!
「ちょっと待て!!
金がどうした!!
乗せるのは命だぞ!!」
金に糸目をつけるなと訴えても、見向きもされない。
ブライアンとの約束も守れない。
ふがいないと嘆くピコに、彼の熱がわかっていたブライアンも残念がるも、自分が戻ったら酒を飲み明かそうと、あの約束は有効だといってくれたのだ。
だが・・・結局ブライアンは事故に遭ってしまった・・・。
ピコをよく知る技術者は、あの時、ブライアンたちの乗ったオリオンに、ピコが作ったパラシュートを搭載していれば、彼はきっと生きていたと証言。
「俺はそう思ってるね」
そしてブライアンたちが亡くなった日、それでもピコはひとりで約束のパブに行ったそう。
そして俺の奢りだと用意した酒をついだピコ。
その時、前の席に座るはずだった男を思い出し、突然こみ上げるものがあったピコは、嗚咽を抑えようと口元を手で覆うも、おさえ切れない。
「ブライアン---------」
ピコの無念さが伝わる寂しいシーンでしたなぁ。
失敗から成功を。
ブライアンが残していた色々なもの。
日々人だけでなく、他の宇宙飛行士たちに遺したものも数多い。
彼の功績はこれからも、その人となりを含めて語り継がれるのだろう。
そんな男と交わした大切な約束。
二度と守られることがないその約束を語れる者・ヒンズがいてくれることが、ピコには最後の砦なんじゃないかなぁ。
彼の情熱のスイッチはもう一度オンになるのか!?
六太の言葉に何を思うか。
大会は迫るけど、まだE班は答えにたどり着けてないようだし・・・次回どんな結果になるのか楽しみだね。
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