テーマ:洋楽(3372)
カテゴリ:動画紹介
ボブ・ディランの楽曲カバー
ノーベル賞の授賞式を欠席していたボブ・ディラン(Bob Dylan)がようやくストックホルムでメダルを受け取ったというニュースがありました(参考記事)。4月1日の話ですが、とりあえずエイプリル・フールの嘘ではないようですね(笑)。その受け取りというのは非公開だったそうで、受賞のスピーチも後日に録音で披露とのことで、この対応について、世間の反応もいろいろあるようです。 実際のところ、この賞の受賞の一件はすっきりしない部分が筆者には残っています。文学賞ということは、解釈者はディラン本人でなくてもよいのかという、いったいこの賞を出すに際してどこが評価されたのかに関わる部分です。そんな風に考えていくと、“書かれたもの=文学”ではないかという気もしてきます。もしそうだとすれば、パフォーマンスではなくて作品(=歌あるいは詞)そのものの評価ということになるのかとも思えしまうわけです。そんなわけで、今回は、気まぐれにディランのカバー数曲(つまりは本人が歌っていない作品としてのディラン曲)をいくつか取り上げてみます。 まずは、「ライク・ア・ローリング・ストーン(Like A Rolling Stone)」です。年齢を重ねたアン・ウィルソン(Ann Wilson, ハートのヴォーカリスト)によるこの曲のカバーです。昨年(2016年)、ボブ・ディランの75歳を祝うバースデイ・ライヴの模様ですが、ここしばらくの(特に60歳を超えた辺りからでしょうか)彼女の貫禄と迫力は素晴らしいですね。 続いては、「風に吹かれて(Blowin’ In The Wind)」のカバーです。1980年代末、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)がアコースティックのライヴを行った際の演奏です(映像の前半がディランのカバーで、後半はCCRの「バッド・ムーン・ライジング」です)。“ロック界のボス”のイメージとは違うかもしれませんが、ストーリーテラーとしてのスプリングスティーンらしさがうまく発揮されているパフォーマンスでもあるように感じます。 最後にもう一つ。プリテンダーズ(The Pretenders)のスタジオ第6作にあたる『ラスト・オブ・ジ・インデペンデンツ』(1994年)に所収の「フォーエヴァー・ヤング(Forever Young)」です。クリッシー・ハインドのヴォーカルによって“じっくり聴かせる”曲に仕上がっているように思います。 昨年来の受賞に対するボブ・ディランの応対に外野からの声はいろいろとあります。上で述べたように音楽関係の人物が文学賞というのも、どういう意図なのか考えさせられます。とはいえ、総論的には、オールド・ファンとしては音楽分野からの受賞をもう少し素直に喜んでもいいのかな、という気も少ししています。 Forever YOUNG::ラスト・オブ・インディペンデンツ [ ザ・プリテンダーズ ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[動画紹介] カテゴリの最新記事
|
|