やりたいことをやれる世の中に
梅雨明けから8月にかけてのこの時期がおそらく1年で一番暑い季節なのでは?先週の日曜日、少し涼しくなった夕方に河川敷の公演まで自転車で出かけました。ザリガニの沢山生息する渕に目をやると、トノサマガエルと目が合いました。ジッと見つめ合う…動いた方が殺られる…もちろんそんなことはありませんが、奴はピクリとも視線を逸らしませんでした。なんて奴だ…強い。ネットショッピングでギター弦をまとめ買いしました。アコギはMartinのM140 80/20BRONZE12-54、エレキはGHSのBOOMERS10-46、それぞれ3パックです。BOOMERSはパッケージをリニューアルしたのですね。アコギは原点に立ち返りマーチン弦です。仕事は佳境に入っており、激務が続いていますが、そんな折に緊急対応が。なんと朝4時まで残業し、勤務先で仮眠をとってそのまま翌日の勤務に入りました。さすがにお昼で帰らせてもらいましたけどね。帰り道すがら、新前橋駅前のインドカレー屋でランチをいただきました。初入店でしたがこれは美味しかった!あたりです。また食べに来ようと心に誓いました。酷暑の中を自宅に帰って、すぐにシャワーをあびてバタンキュー。夕方まで昼寝をキメました。そしてこの土日曜日はとにかく心身の休養に努めましたよ。といっても暇なのでついつい暑い中、庭の草むしりに精を出してしまいましたが。今日は午前中図書館へ行って本を借りてきて、その足で大型スポーツ用品店へ。サイクリング用のスパッツを買ってきました。お尻が痛いので股にクッションが仕込まれているやつです。あとは久しぶりにアンプをBlues-jrに直結してエレキを弾きまくってみました。ちょいとリバーブをかけて軽いクランチで。自分で言うのもなんですが実に良い音がしたので驚きました。Marshall1974ばっかり弾いていたせいか、久しぶりのFenderはとても新鮮。このプリプリ感はMarshallには出せないなあ。そのうちバンドでもたまには復活させよう。しかもノンエフェクトでやってみようかしら。今日はエフェクターを一切繋ぎませんでしたが、これでも充分に思えたのです。午後は石井ヒデさんのお店Voxx Gardenで散髪。コーヒーいただきながらいろいろと積もる話をしましたが、世の中(人間の生き方)が変わってきたという話が印象的でした。やりたくないことはやらなくてよい、自分のやりたいことをやる時代が到来しているのでは?なんて話です。私なんぞはそれなりの大きな組織で仕事をしている身分、いわゆるサラリーマンのため、まあ組織の論理というか文化風習にはなかなか逆らえないものがあって、嫌な仕事でも与えられればこなさなければいけない訳です。でも最近、そんな中にいても「ある程度言いたいことを言う。わがままを言わせてもらう」「上手に手を抜く。良い意味で適当」「忙しくても疲れたら休む。無理にでも休暇をとる」ということがとても大事だなと思っています。結局一度しかない人生。そしてもう50年も生きていて、人生の半分は既に過ぎたでしょうし、大きなやり直しなどしようにも限界があります。社会の一員ですからわがまま放題に勝手に生きようなんて思いませんけど、ある程度は自分の人生を楽しませてもらわなくちゃなとも思うのです。不謹慎かもしれませんが、コロナ禍となって一人の時間が増え、逆に人生に幸せを感じるようにもなりました。一人で自転車に乗って、または散歩しながら風と景色を感じること。家族と一緒にいることの幸せ。時々会う友達との会話の楽しさ。じっくりステレオで音楽を聴く幸せ。。お付き合いが無くなったこともあって趣味に投入できるお小遣いも若干余裕ができるようになりました。良くも悪くもコロナは人間の生き方を変えたよなあ。でもバンドはやりたいよね。さて、Hurryの愛するアルバム100枚のコーナーです。【13枚目】THIN LIZZY / JAILBREAK (1976)THIN LIZZYとの出会いは遅くて、90年代に入ってからのことです。ハードロックを夢中で聴いていた当時のこと。きっかけはジョン・サイクスだったのかな。彼のキャリアでフィル・リノットとの出会いは相当大きなものだったようで、さらには既に解散を決めていたリジイ最後のギタリストとしてフィルから白羽の矢を当てられ、それを承知でその座を受けたというドラマティックな逸話にもしびれました。音楽を後追いで聴くということは、自分たちが知らない古の伝説や逸話に想いを馳せる行為でもあります。そうして今は亡きTHIN LIZZYというバンドを追求し知っていくうちに、その真骨頂は残念なことにジョン・サイクスではないということも知る訳です。THIN LIZZYの黄金時代はサイクスでもゲイリー・ムーアでもなく、やっぱりブライアン・ロバートソン在籍時のツインリード時代なのですね。そしてそんな時代の彼らのブレイク作がこのアルバム。今となってはあまりにも地味な音像ですが、それでもフィル独特のこもりがちな低音ヴォーカルとある種パブロック的なメロディ満載の楽曲には実に痺れます。歴史に残るヒットナンバー#6"奴らは街へ"を筆頭に名曲ばかりで綴られた至極の1枚です。【14枚目】MEGADETH / so far, so good, so what! (1988)80年代はLAを中心としてメタルがメジャーフィールドに華開いた時代でもありました。MTVとヘアメタル、そんなバブリーな時代にあって、NWOBHM(ニューウェイブオブブリティッシュヘヴィメタル)を信奉したコアなメタルファンはアンダーグラウンドに籠って過激化していきます。そんな地下ムーブメントであったスラッシュメタルというヤバいジャンルに手を延ばしたきっかけはMETALLICAだったと思うのですが、そのMETALLICAの初期メンバーであったデイブ・ムステインがMETALLICAをクビになり、彼らを敵視しながら自身のバンドとして結成したのがMEGADETHです。MEGADETHは日本でもお馴染みな「日本語をしゃべるギタリスト」マーティ・フリードマンを擁した時代がよく知られていますが、自分としてはその前のこのアルバムがMEGADETH初体験でした。そしてまだMEGADETHがアンダーグラウンドシーンに足を突っ込んでいて、先鋭的で過激、そしてこれぞメタルというマシンガンのようなギターリフのカッコよさを存分に味わえる1枚だと思います。久々に聴きましたが、サウンドはやっぱり80年代的で時代を感じさせるものの、やっぱカッコいいメタルは今聴いてもカッコいいのだと再認識した次第。さて、また明日から仕事が始まります。来週は大きなヤマ場。これを越えれば少し一息つけるかな。