12月(師走)の指針
人生のかけがえのない一日と思えば今日を粗末に過ごせない 「門松は 冥途の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」と詠まれているように、 一年一年は私たちの思いとかかわりなく淡々と過ぎていく大切な歳月ですが、一日一日も 同様に人生にとって得難い一部分、尊い時間なのです。 ところが私たちはどうかすると「一日くらいは」と、つい安易に今を疎かにし、怠惰に 過ごしてしまうことがあります。それが繰り返され習慣になってしまうと、一日どころではなく、 私たちに与えられた貴重な日々を何日も粗末にしてしまうことになるのです。 人は皆、苦労を嫌がり、楽を求めようとします。 しかし苦労のない人生、楽ばかりの人生はありません。 さまざまな苦労を経験し、それらに耐え、乗り越えてこそ自分は強く鍛えられ、 自身も付き、その先にある楽を味わうことができるのです。人生は長いようですが、 限りがあります。自分の生命とともにある「時」を大切にし、一日一日を有意義に 過ごそうではありませんか。 暮らしの標語カレンダー参照