2月(如月)の指針
今月の指針 不足不満が多いときには 物事の正確な判断は出来なくなっている 私たちの日常生活において、物事や人に対して不足不満を 感じていることは案外多いようです。これはある意味では 自分自身の偏った考えであるといえます。 例えば、自分が、今日は雨のために仕事がはかどらない、と 不満に思っている時、一方で、同じ雨を待ちに待った恵みの雨 として喜んでいる人もいるでしょう。 また、自分には不満に思える人であっても、他の人にとっては 「好ましい人」の場合もあります。 このように私たちは、ともすると自分の立場や感情だけから見た、 自己中心的な考えをもって物事を推し測ろうとするために、不足不満の 念が生じることがある、と気づかねばなりません。 不足不満のある時は、すでに自分中心の考えにとらわれている状態 ですから、物事を客観的にみることができず、従って、物事の正しい 判断もできそうにありません。 常に心を冷静な状態にしてこそ、人の真価や物事の是非を見極める ことができるのではないでしょうか。