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2009.09.04
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カテゴリ:シンガポール生活
Hunglyg1


旧暦の7月(今年は8月20日から)は鬼月(Ghost Month)といい、日本で言うお盆のような風習があります。
ハングリーゴースト・・・とも呼ばれています。

地獄の門が開き、ご先祖様の霊や餓鬼が街を彷徨うと言われています。

孟蘭節/中元節(ハングリーゴースト)をネットで検索してみると、
「成仏できずにさまよっている霊を供養する仏教と道教の祭事。霊に果物やお菓子などのお供え物をささげるほか、霊があの世に行っても困らないようにと模造した紙幣などを燃やす行事が市内の寺や街角で繰り広げられる。旧暦7月は、地上でさまよう霊に遭遇することを恐れ、夜の外出を控える信心深い信者も少なくない」
とあります。
孟蘭節/中元節とは、旧暦の7月15日の日の事で今年は9月2日でした。

安居(あんご:それまで個々に活動していた僧侶たちが、一定期間、一カ所に集まって集団で修行すること。及び、その期間の事を指す)の最後の日、旧暦7月15日を盂蘭盆(ullambana)とよんで、父母や祖霊を供養し、倒懸(とうけん)の苦を救うという行事です。
この風習が日本のお盆にあたりますね。

また

「この行事は本来インドのものではなく、仏教が中国に伝播する間に起こってきたものであろう。現在、この「盂蘭盆会」のよりどころとしている『盂蘭盆経 』は、『父母恩重経』や『善悪因果経』などと共に、中国で成立した偽経であると考えられている。したがって、本来的には安居の終った日に人々が衆僧に飲食などの供養をした行事が転じて、祖先の霊を供養し、さらに餓鬼に施す行法(施餓鬼)となっていき、それに、儒教の孝の倫理の影響を受けて成立した、目連尊者の亡母の救いのための衆僧供養という伝説(注1)が付加された(Wikipedia より)」

とありました。

もともとは、旧暦7月15日に行っていた行事が、鬼月の一ヶ月間にわたる行事になっていったんですね。。。
以前、日記でハングリーゴーストをご紹介した時に誤って「孟蘭節/中元節(ハングリーゴースト)」は旧暦の7月15日から1ヶ月間だそうです」と書いてしまっていましたが、旧暦7月の1ヶ月間が正しい様ですね。

(注1)この目連尊者の伝説は、ちょっと悲しく切ないんです。盂蘭盆経に説いている一説によると

安居の最中、釈尊(釈迦)の弟子の一人、目連尊者が神通力の一つ天眼を利して亡くなった母親の姿を探してみると、餓鬼道に堕ちているのを見つけた。
喉を枯らし飢えていたので、水や食べ物を差し出したが、ことごとく口に入る直前に炎となって、母親の口には入らなかった。(母親は、生前の悪行により餓鬼道に堕ちたとされる)
哀れに思って、釈尊に実情を話して方法を問うと、「安居の最後の日にすべての比丘(びく:出家修行者の事。主に男性の行者を指す)に食べ物を施せば、母親にもその施しの一端が口に入るだろう」と答えた。その通りに実行して、比丘のすべてに布施を行い、比丘たちは飲んだり食べたり踊ったり大喜びをした。すると、その喜びが餓鬼道に堕ちている者たちにも伝わり、母親の口にも入った。

とあります。
この目連尊者のお母さんの生前の悪行とは、喉の渇きを訴え助けを求める旅人に対して、目蓮をかわいがるあまり「これは目蓮の為の水」と言ってお水をあげなかった事・・・なんだそうです。
水道のなかった時代ですから、一日に何度も汲みに行かねばならず、お水は大変貴重でした。

困った人、飢えた人に対して手を差し伸べなさいという戒めと、親や先祖への供養を十分にしなさいという教えだそうです。



****

写真は昨年のハングリーゴーストの時の物ですが、チャイナタウンの仏歯寺です。
ずらりとお供え物が並んでなかなか風情がありました。

Hunglyg2


これらのお供え物は、どれもきちんと「名前が書いてある札(供養されるご先祖の名前なのか、供養する側の名前なのかは不明)」がかかっていました。
恐らくこちらはご先祖様への供養の為のお供え物で、一般的に街角でお供えされている物とは違うんでしょう。


街角の片隅に作ってあるハングリーゴースト用の祭壇やお供え物にはいろいろと決まり事があるみたいです。
聞いたところによると、
「お祈り用のお線香はピンク色の紙、お供え物に刺す為のお線香は緑色の紙が巻いてある」
「お供え物には食べ物の他、塩、油、米、水、紙幣(冥界用のお札)などが必要」
「お供え物を下げる時は、きちんとお伺いをしないといけない」
などなど・・・

お祈り用のお線香にはピンク色の紙が巻いてあったり、根元がピンク色になっていて、お供え物専用は緑色だそうです。

お供え物にもお線香を刺すのは、「ここにお供え物がありますよ」という目印なんだそうです。
冥界用のお札は、お札を模した紙でちゃんと「冥界紙幣」とか書いてあるんです。

お供え物を下げる時にお伺いを立てるのは「もう食べ終わりましたか?」と確認する為で、二つの半月状の赤い木片を投げて判断するのだとか。
二つとも同じ面が上を向いたら「まだ食べ終わっていない」と言う意味で、「片方どちらかが違う面が上を向いたら」もう食べ終わったと言う意味だそうです。

空き地や広場などでは、夜、京劇やカラオケ大会(?)の様なものが行われていたりします。

この京劇も、このハングリーゴーストの時は一般の公演前に必ず行う「あるしきたり」があるそうです。
それは、お客さんを入れての一般公演の前に、空の客席に向かっての公演「餓鬼や霊の為に行う公演」だそうです。

また、このハングリーゴーストの期間は様々なタブーがあり、結婚式や引っ越し、開業など何か新しく始める事を控えるそうです。

また、この時期は特に霊が集まるので街の角や水際に近づかない方が良いと言われたりもします。


***

先日、シンガポールの知人からこの時期はヒルストリート・ビル(MICAビル)に近づかない方が良いよと言う話を聞きました。

MICA

911個の色とりどりの窓が並ぶ特徴的なヒル・ストリート・ビルディング(旧ヒル・ストリート警察署)。一目見たら決して忘れない外観ですよね。
1934年に警察本部として建てられたこの6階建てのビルは、当時、Skyscraper (超高層ビル)と呼ばれていたそうです。
1998年には国有記念物に登録され、2000年にシンガポール情報通信芸術省(MICA)が入居するMICAビルディングとして生まれ変りました。
以前は閲兵場として使用されていたメインの中庭は、現在は芸術活動の場として使用できるアトリウムとなりました。
大規模なヴィジュアルアートの展覧会からパフォーミングアートのイベントまで様々な活動に利用され、アマチュアや芸術を学ぶ学生も利用する事ができるそうです。
以前何かで読みましたが、「アーティストやデザイナー、そして創作活動をしている全ての人々のための場所」と紹介されていました。。

そのシンガポーリアンによると、この建物は幽霊がもの凄く出ると昔から有名だったそうです。
彼女は今でもその話を信じており、なるべく近づくのを避けているのだとか。

こんな人通りの多い町中の、しかも結構賑わっている場所に「心霊スポット(?)」があったとは・・・

心霊スポットというと、日本ではあまり人が近づかない様な寂しい場所や、廃墟などのイメージですが、シンガポールは結構町中のこうした普通のビルに、ゴーストストーリーがあったりします。

他にも幽霊が出るコンドミニアムやビルディングの話は沢山ありますが、このMICAビル(ヒルストリートビル)もそうだったとは・・・知りませんでした。

元警察署・・・過去に何があったとしても不思議はないかもしれませんね、すぐ裏はフォートカニングだし。


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最終更新日  2009.09.04 19:38:14
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