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 Terui@ Re:育めんパパです 育めんパパさん、こんばんは! すみませ…

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Terui

Terui

2004/02/10
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今日は講師の研修を行う。

当然、担当する生徒さんごとに細かい指導方法や方針は変わってくるので、今日はどの生徒さんにも共通する基本指導の徹底を図る。

I君は都内有名6年生一貫校の私立を卒業後、現役で有名私大の理工学部に合格。もちろん再難関と言われる国立大も受験しているため、理系だが国語もできるという理想的な講師である。

でも、「自分が勉強できる」ということと「他人にそれを教えることができる」というのは全く別の話。
スキルチェック段階では「あまり上手でない」指導レベルのため、ここから会社標準レベルまで持ち上げなくてはならない(あまりにも下手だと採用は不可にしている)。

I君のマンツーマンでの特訓が始まる。
指導をする際の講師が座る位置の指示から、ペンの使い方から、ノートの取らせ方からがんがん説明する。必死にメモを取るI君(最近の大学生は『メモを取るように』と言わないとぼんやり聞いているだけの者が多い)。
その後、生徒さんへの説明の仕方の具体的なやり方に移る。かなり細かく注意を受けるため、このときになって初めて「勉強を教えるということはすごく大変なことなんですね」と気づく講師が多い。I君も「実は大変だったんだ」と気づいたが、さすが覚えが早いので一通り研修項目を終えると、かなり指導レベルが上がった。

そして後は担当する生徒さんが決まった段階で、その生徒さんではどう指導するかの研修を別に行うと、まずは一人前となる(もちろん指導開始後も指導の仕方のアドバイスは随時やる必要はある)。

それにしても最近は「良い講師」が減っている。

私が考える「良い講師」とは、1:教え方がうまい、2:学力がある、3:相手の立場に立って考えられるの3つである。

もっともその前に、「礼儀作法がきちんとできる」というのをクリアーしての話だが(最近はこれすら出来ないのも多い)。

1:の「教え方がうまい」であるが、研修をしなくても、もともと上手に教えられる素質がある講師希望者は面接を受けにくる人の1割にも満たない。
I君のように最初はあまり上手ではないが、研修すると教え方が上手になっていく講師が3割。後の6割は全くもって無理です、という講師希望者である(なんと半分以上は面接段階で落とされる!)。

2:の「学力がある」であるが、最近私大の入試科目減少も影響してか、一人の講師が指導できる科目がものすごく少ない。「英語だけ」とか「数学だけ」とか単科目のみの指導を言ってくる。こちらとしては研修するだけでも大変なので、単科目しか指導できない講師希望者はお断りをしている。また、今までだと入試に使った科目は教えられて当然だったのだが、「入試には使いましたが教えられません」という者も多い。I君のような理系だけど国語と社会も教えられます、という人はとても少ない。

3:の「相手の立場に立って考えられる」は、これは家庭教師という指導スタイルの場合特に必要なことである。
家庭教師というのは、「生徒さんの立場にたって指導する」というのがとても大切である。
「なんでこの問題の解き方が分からないんだろう?」と感じたとき、「もし、自分が生徒さんの立場だったらどうなんだろう」を考えて指導しなくてはならない。
指導する生徒さんが小・中学生の場合、特にこの姿勢が講師側にあるかないかで指導の効果がかなり変わる(高校生の場合は「2」の方が重要)。

こうして一人前の講師になっても、生徒さんとの相性が悪いと結果は出ない。小・中学生(1、2年生は特に)は、なんとなく自分と相性が合わないと感じていてもそれをご両親に言うことはめったにないので、こちら側で講師と生徒さんとの相性合わせにはいつも細心の注意を払っている。

I君には予約で入っている生徒さんと相性が合いそうである。実際やってみないと本当に合うかどうかは分からないが、多分大丈夫でしょう。
I君も担当する生徒さんが決まりそうなのでほっとしていた。
私としても、生徒さんに自信を持ってご紹介できる講師の人が増えたので、とてもうれしい。





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Last updated  2004/09/07 07:23:28 PM
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