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カテゴリ:家庭教師を選ぶ際のポイント
「英語はここまでくれば私が教えられますので、次回から数学中心でお願いします。」
3学期期末試験の結果を受けて、今後どうするかの方針のご相談をしているときに、お母様からこう言われた。 ウチではもともと全科目のフォローをしているので、ある科目の成績が上がってきたら、その科目の指導時間を減らし、別の科目の指導時間を増やすということはやっていたのだが、なるほど、こういうやり方もあるんだな、と感じた。苦手な科目が成績が上がるまでこちらで指導をし、成績があがってきたらお母様が教える、というやり方。 中学生のこの生徒さんは、英語が一番の苦手な科目だった。冬休み期間中にご入会され、普段の指導は英語を中心に行っていた。数学もみていたのだが英語の方に時間を割いて教えていた。 今回の期末試験ではその成果がでて、英語の成績が上がった。通常なら、ここで英語の指導をやめると、油断して成績が落ちてくるので、英語の指導の時間を減らし、数学の指導の時間を増やすというやり方になる。ただ、この生徒さんの場合、お母様が英語をお教えになられるなら、講師は指導時間は全て数学についやせるので、指導時間や回数を増やさなくても効果が期待できる。 家庭教師の指導時間が増えると、自分でやる勉強時間が減ってしまう傾向があるので、これは生徒さんにとっても良いことだと思う。 お子さんに勉強を教えているお母様とは、話も早い。お子さんの勉強内容をよく分かっていらっしゃって、どういった点が苦手か、どこに弱点があるのかなど、よく把握されているので、お話しても、「説明」ではなく、「作戦会議」といった様相である。。 今回のテストでは前回の弱点が克服されたか、今後はどういった方針が良いのか、今度の試験範囲で注意するべき点はどこになるのか、果ては普段どういった勉強の取り組み方が良いのかなど、より良いやり方への「作戦会議」といった感じである。 私の方が、「過去、こういった事例で成績が上がりましたよ。」とお話しても、生徒さんによっては当然、合う、あわないが存在する。お子さんの勉強内容や性格をよく把握されているお母様とのお話の場合、「そのやり方では性格的に難しいと思います。」となれば、「では、こういったやり方ではどうでしょう?」とご提案しながらどんどん進む。 家庭教師の指導上のポイントは、「自分のやり方を押し付けない」という点である。自分がやっていたやり方が生徒さんに合うとは限らない。生徒さんの性格を踏まえて、生徒さん自身のやり方を引き出してあげることがとても大切である。 大学生を家庭教師につけて失敗する点は、実はここにある。そういったやり方を押し付けないようにするために、研修でよく教えておかないといけない。 お母様がお子さんに勉強を教える場合、「押し付ける」ということはあまりない。必ず向き、不向きを考え、その上で一番最良なやり方はないかと考えていらっしゃる。そういった点からも、お母様が勉強を教えられるなら、教えた方がいいと思う。下手な学生をつけるより、よほど効果が期待できます。 今回、お母様が英語をお教えになるので、その場合のアドバイスややり方をお伝えし、数学をこちらでどうしていくかの話に移る。テスト答案をもとに、3月、4月の方針を決める。その後、社会や理科など残りの科目もチェックをし、それらの科目の方針も固める。 音楽や体育などいわゆる「実技系」の科目もフォローし、全体的な成績UPを目指す。 よし、これで全部決まった。では、今後、実際にやって様子をみながら調整していきましょう。 部活動もがんばっている生徒さんなので、時間を上手くつかって勉強をやり、有意義な学生生活を送ってもらいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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