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前にも何度かあった、未来の私と思われる人物のビジョン。 前はただ優しく微笑んでいる目の前の私を感じるだけだった・・・。 私もそのビジョンの中にあって、その眼差しを見つめていると問うことの必要性を感じなくなって、そのままで終わることが多かった。 でも、日常の意識に戻ってみれば物足りなさを覚える。 「一度、きちんと話してみたいと思っていたんだ」。 目の前の私は微笑んで、またティーカップのお茶をすすめてくれた。 「あなたは未来の一つのパラレルワールドの可能性としての私なんだよね・・・」。 「一種の私の投影といってもいいような・・・」。 『そうね・・・でも、私はここにいるよ』。 「あなたは最後の扉をくぐったわけだよね」。 『今の君から見ればそう言えるだろう・・・でも、私から君に言えることは、例えばね、今の君でも君の能力とかそんな所ではなく、君の人格、君の人間性、そんな所に引かれている人達もいるんだとわかっている?』。 『ただ君は君を生きてさえいればいいんだよ、ただそれだけなんだよ、必ずそれがわかる時が来るよ』。 優しい、優しい目をしていた。 懐かしむような、慈しむような、穏やかで、春の陽だまりにも似て、そこにいるだけで癒されていくような・・・一方で、自然のしゃきっとした芯の通った何かが入ってくるような・・・。 そこでビジョンは消えた。 この人では無い今の自分を悲しく感じた・・・そんなビジョンだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年05月02日 10時19分36秒
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