『自閉症の僕が跳びはねる理由 会話のできない中学生がつづる内なる心』 東田直樹
たぶん、自閉症の人と接したことがないので、具体的にどう、っていうのはよくわからないけど。この本を読んで少しわかるような気がするところもあった。自分にも少なからずそういうところがある、ってこと。たぶん、他の人にもあるんだと思う。共通する部分。「やりたいこと」ではなく「できること」をやってる、とか。決まってること、わかってることが安心するとか。たとえば、「コーヒー?紅茶?」と聞かれたら、私はコーヒーをブラックで頼む。「紅茶」って言ったら、「レモンとミルクがあります」とか「砂糖は?」「どのくらい?」って質問が続くから。「コーヒー」って言っても、「ホットとアイスがあります」「ミルクは?砂糖は?」「どのくらい?」って、また、質問が続く。出してくれればなんでもいい。できるなら、ミルクも砂糖も入ってる方が好きなんだけど。・・・あれ?そういう話じゃない?(^_^;)こだわりに関して、こういう順番でやりたい、とか。自分の考えが固まってから動きたい、とか。集中したい時は無音がいいので、耳をふさぎたくなる、とか。思っていることと、言葉にできたことが違うことがある、とか。今浮かんだ言葉が、一瞬で消えてしまう、とか。なんか、わかる気がした。違うのは、自分の体が思うようにコントロールできなくて、謝りたくても、表現する言葉を持ち合わせてなくて、不安が大きくて、パニックを起こしたり。そういうところが、特に大変なのかな、と思った。