きらびやかな輝きを見せる、少し茶色がかった透き通った黄金色。グラスに近づくと、すだち、ミネラル、レモン、カラメルソース、グレープフルーツ、メープルシロップ、オレンジ、ライム、沈丁花の甘く濃縮した濃い香りがしました。
飲んでみると、とろりとした口当たりで、焦がした風味いっぱいで、今まで飲んだ甲州と比べるとけっこう個性的な味わいです。
溶かしたバター、カラメルソース、焼いたオレンジ、白桃、グレープフルーツの皮、すだち、かぼす、ライム、蜜リンゴ、メープルシロップ、沈丁花、ドライアプリコット、ライチ、オレガノ、ローズマリー、カモミール、バジル、それと微かにブランデーのような香りもあります。
余韻は長く、メープルシロップと溶かしバターの濃縮した香りとグレープフルーツの爽やかな香りがふわふわと漂います。
良く熟した柑橘系果物のようなふっくらとした果実味たっぷりで、コクのあるとろりとした甘味を、厚みがあって力強く余韻の長い酸味と、グレープフルーツの皮をかじったような苦味がしっかり引き締め、すっきりとした後口になっています。
でも、少し苦味が強めで、喉の辺りに苦味が残ってしまいます。
コクと旨味は充分過ぎるほどあり、昔のカリフォルニア白のようなふっくらと厚みがあってグラマラスな甲州で、少し飲み飽きしてしまいそうな味わいです。
さて、昨日のファランギーナは今日も変わらず美味しかったです。
おろし大根発芽大豆とファランギーナはなかなか合っているぐらいだけど、甲州と合わせると、苦味が消えてワインがまろやかになってとても良く合っていました。
甲州と大根おろしだけだと普通の相性で、豆とは青臭くなって全く合っていなく、豆+醤油でも合わなくて、大根おろし+豆+醤油の組み合わせだけがとても良く合うようです。不思議ですね。
ファランギーナと酢飯は全く合っていないけれど、甲州とはすーっと馴染んでゆく感じでとても良く合っていました。
鯖ずしと甲州を合わせるとケンカしてしまい全く合っていませんでした。
お寿司のごまが甲州とケンカしてしまい苦味が強くなってしまうようで、ごまを外すととても合うようになり、さらに醤油を付けて合わせると、醤油が鯖の臭みを消してくれるし、旨味を増してとても良く合うようになりました。
鯖ずしとファランギーナは、どんな組み合わせでもケンカせず、変化もなしでした。
しめ鯖とファランギーナは、昆布付きで合わせると、ワインの味が締まって旨味とコクを増してとても良く合っていました。
しめ鯖と甲州は、醤油と昆布付きで合わせると、ワインがまろやかになって旨味を増してとても良く合っていました。
鯛鮨とファランギーナは生臭くなってしまい全く合っていないけれど、甲州と合わせると、ワインがまろやかになってぐーっと旨味を増して、パパパパーンポイント87点のマリアージュに♪
鯛鮨に醤油を付けて甲州と合わせると、かえって生臭さが出てしまい合わなくなってしまいます。
鯛だけとファランギーナを合わせると変化なしだけど、すだち付きで甲州と合わせると、鯛自身も美味しくなるし、ワインととても良く合うようになりました。
今日のマリアージュは何だか細かい組み合わせを駆使した、ちょっと苦労のマリアージュでした。今日はマリアージュの神様はお休みだったのかもしれないですね。(^^;