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カテゴリ:おっさん目線の年甲斐も無い話
3月も間もなく終わります。
仕事はまだドタバタ続きです。 以前少し書いたかと思いますが、アニメ「平家物語」にハマってしまいました。 そしてついに最終回を迎えました。 平家と源氏の戦い・・・もう日本人なら結末がどうなるか分かっているはずですね。 登場人物たちがどうなるかも知っている方も多いかと思います。 だけど・・・知ってるんだけど・・・ 泣きました。 もうね8話位から毎回涙流して見ていましたよ。 私自身「平家物語」に登場する人物は、放送前では数名程度しか知らなかったのですが、各話終了後はついwikiなどでその回に登場した人物を調べてしまう。そしてその人物がこの後どうなってしまうのかを知ってしまう・・・そしてへこむ(苦笑) この作品でもヒロインのひとりだった「平徳子」。 彼女のことだけは以前から少し知っていました。 コロナ禍前までは「またかよ」ってくらい京都の「大原」に出かけてましたよね(当ブログ参照 苦笑) 実は京都大原に非常に縁の深い徳子。 以前、大原の「寂光院」にお参りに行ったときに、語り部の方から聞いた徳子の人生に胸が苦しくなったのを今でもはっきりと覚えています。 余談ですが大原のしば漬けや、頭に薪をのせて歩く『大原女』(おおはらめ)も徳子に大変縁があるといわれています。(最終話に「しば漬け」でてました 苦笑) 実は今回のアニメ「平家物語」では徳子がどのように描かれているのか、それを知りたくてこの作品を見始めたようなものなのです。 結果からいって・・・予想以上に優しく凛とした女性であり母として描かれていました。 各話で徳子の言葉が彼女の心情を表していて・・・もう辛いまでの名言ばかり。 最終話の壇ノ浦の戦いのクライマックス。 幼く何も知らない安徳天皇(徳子の子)が二位の尼(徳子の母・平時子)と共に海へ入水するシーン。 東を向いて拝み次に西を向いてお念仏を唱え、その後静かに海の底へ消えてしまう・・・ 他の者(主要キャラたち 泣)も次々と海に飛び込む。その光景に義経も弁慶も絶句。 我が子や親族、全てを失った徳子も皆の後に続いて入水しますが自分だけ助けだされてしまう。 「いやーっ!!私も行かせて!!」と叫ぶが、主人公「びわ」が「徳子は皆のためこの先を生きていく!!帝は幼き手を合わせておるぞ」と諭されて泣き崩れる・・・まわりにいた強者の源氏の兵達も思わず目頭を押さえてしまう。 もうダメだ~!! 涙が止まらん~!! 他にも作品内では「平重盛」、「平敦盛」、「平清経」、「平維盛」・・・多くの登場人物が悩み苦しみそして無情にも命を落としていきます。 知っていましたよ。もちろんこんな風になるって。 でもね・・・でも・・・ 学校で習うのと違って、感情移入が半端ありません(泣) そして、エピローグ・・・ 京都大原が舞台となるお話「大原御幸」でした。 ここまで描かれたことは本当にうれしかった。(意外と知らない人多いからね。) 助かった徳子が京都大原の「寂光院」で隠棲しているところへ「後白河法皇」が訪ねてくる。 緑鮮やかで静かな寂光院が美しかった・・・ そこで語られる徳子の「六道の語り」。 人の世の苦しみは全て知ったと話す徳子に心震える後白河法皇・・・自分たちの「欲」が彼女をそして多くの人達に悲しい運命を与えてしまったのかと後悔したのかもしれませんね。そして寂光院のご本尊の地蔵菩薩様の前で思わず跪き手を合わせます。 そして祇園精舎の鐘の声・・・とつながり終幕。 なんと美しくて切なくて悲しい話なんだろう。 こんなお話だったなんて・・・もっと学生の頃にまじめに勉強していればよかったと後悔さえしました。 「どうすれば苦しみを越えることができるのであろうかのう。」 と問う後白河法皇に徳子は、 「祈りを・・・私にもまだ忘れられぬ想いがございます。ですので・・・ただ・・・ただこうして皆を、愛する者を思い、そのご冥福を祈っているのでございます。ただそれが私に出来ること。」 と静かに手を合わせます。 私自身、ここ数年で本当に多くの大切な人たちとのつらい別れを経験しました。 親戚、後輩、友、先輩、仲間、お客様、人生の先輩・・・何度悔やんだことでしょう。 でも誰一人として忘れることができません。 その人たちと共に歩み共に笑って過ごしていた時は、決して終わることが無い時間と錯覚することさえありました。 しかしそれは無情にも崩れ去りました。その人たちやご家族の方の涙を数多く見て、共に泣き悔やんだことも数知れず。抱き合って泣き崩れたこともありました。 そして・・・同じような悲しみは自分が生きている限りこの先も必ず続きます。 「盛者必衰」とは決して強欲で権力を我が物にする人のみが衰退すると言っているのではないと感じました。 普通に今を生き、普通に明日が訪れる私達もまた「盛者」なのかもしれません。 しかしその時は必ず訪れます。 自分が今この世界にいるのは当たり前のことで無関心という「驕り」。 今この世にいられるのは両親、またその両親となる祖父母、さらには曽祖父母、さらには・・・ずっと繋がっているのです。 その方たちの大変なご苦労があって、そのなかでも懸命に生きてくださり今の私たちに繋げてくださったのです。 それらを忘れず感謝しご冥福を祈る・・・それが私がこの作品から感じたことです。 本当に名作です。 音楽も大変素晴らしく、特に「大原御幸」のシーンで流れた『purple clouds』という曲はいつも私の脳内で流れてしまってます(苦笑) 日本人として、日本人だからこそ見てもらいたい。 そんな作品です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.31 20:28:19
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