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生産中止! 大苦戦していたブラックサンダーが、なぜ“売れ続けて”いるのか
■ブラックサンダーというチョコレート菓子の話です。製造は有楽製菓。東京に本社がある売上高90億円超の会社です。 会社の設立は1955年ですが、ヒット商品ブラックサンダーは1994年に開発されました。 当初、生産中止になるほど売れなかったのは、この商品のターゲットが若者だったにもかかわらず、駄菓子屋で売っていたことだったらしい。 その後、大学生協で扱うようになり売れだして、コンビニに進出してからは全国的なヒット商品となりました。 「生協の白石さん」でとり上げられたとか、体操の内村選手が好きだとコメントしたとか、ラッキーなこともあったわけですが、その前提として、“美味しい”という商品の力もさることながら、販売チャネルのミスマッチ解消が必要だったという話です。 (wikipediaによる) ■ただブラックサンダーという商品は決してナンバーワン商品ではありません。 コンビニの棚の中でも一番目立つところに置かれているわけではありません。 有楽製菓という会社も大企業ではありませんから、爆発的に売れなくてもやっていけるはずです。それよりもロングセラーで売れてほしい商品でしょう。 ■棚の下の方でも置かれ続けるためには、どうすればいいのか。 有楽製菓は「変なことをする」という方針を持っているみたいです。 パッケージをちょっと工夫しているんですよね。ユニークなことを書くことで、SNSで拡散するケースが増えてきました。「また、ヘンな商品がでたよ」「なに、これ?」といった感じで。 あるいは、「一目で義理とわかるチョコ」なんてコーナーを作って販売したりもしています(^^)これもSNSで拡散されること狙いミエミエなんですけど。 ■商品開発の方針も、「攻め続けなければならない」といいます。 仮に「ブラックサンダーの抹茶味」を発売しても、味を想像できますよね。「抹茶味だから、たぶんこういった味だろうな」といった感じで。でも、これではダメなんですよ。消費者を満足させるためには、消費者が想像したこともないような味を提供しなければいけません。 要するに、ブラックサンダーは、異端であり続けるという姿勢を持っているということです。 ただし、パッケージは異端でも、味については、保守的だと見ました。「ブラックサンダー2」とか「ブラックサンダーゴールド」とかいって、それほど変化のないものを出しているはずです。 攻めと守りのバランスがいいというわけです。 このあたり、迷走気味な「がりがり君」と違って、手堅いと思います。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語 [ 駒井俊雄 ] ■株式会社クリエート・バリュー ★2016年6月29日(水)大阪「戦略勉強会」 ★営業を会社の強みにする「営業コンサルティング」 ★オンラインでランチェスター戦略を学ぶ。「ランチェスター戦略入門セミナー」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 26, 2016 05:03:01 PM
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