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■昨年末に多く行われたボクシングの試合の中で、いちばん番狂わせだったのがIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ ジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)対 小國以戴戦でした。 なにしろグスマンは、23戦22勝22KO(1無効試合)というパーフェクトレコードを持つ王者でした。昨年7月には、日本人の和氣慎吾を4度も倒して王座を獲得した経緯があります。 試合後、まさかの勝利でチャンピオンとなった小國は、人生の絶頂はここしかないという勢いではしゃぎまくっていました^^ 舞い上がるのも仕方ないですね。 ■しかし、上のインタビューを読むと、意外に意外。小國は冷静に自分を見ていることがわかりました。頭がいい人なんですね。 グスマンは、パンチ力もスピードもあり、明らかに実力に勝る王者でした。下馬評は8-2でグスマン有利。小國自身は9-1だと思っていたそうです。 ただしグスマンには強すぎるゆえの隙があると小國は見ていました。勝って当たり前の試合なので、必ずKO狙いで来るだろう。 だから小國は「立ってさえいればカウンターを当てるチャンスがある」と見ていたそうです。 これが実力伯仲した王者なら「12ラウンドのうち6ラウンド分ポイントをとればいい」と考えてきます。そうなれば、小國には勝ち目はありません。むしろ、強い王者でよかったという見立てです。 ■実際、試合ではカウンター狙い。ボクシングにおける弱者の戦法です。 1ラウンド。お互い様子見。 2ラウンド。グスマンが小國の実力を見切って出始める。 3ラウンド。グスマンが攻勢に。。。小國はここを狙っていました。カウンターのボディがヒットして、グスマンがまさかのダウン。 ただし、ここでも小國は冷静です。相手が弱っている時に一気に攻めるのが定石なのですが「このラウンド、2ポイントとれたからいいや」と考えたらしい。 不用意にいって、逆にカウンターをもらったら元も子もないからです。 ■ポイントをとられたグスマンは、さらに出てくるしかなくなります。 粗いボクシングは、小國の思うつぼです。 以降、無理せずにカウンターを何度か当てた小國が、勝利をつかみました。 終わってみれば小國のプラン通りに進んだ試合だった。といっていいでしょう。 逆にグスマンは、小國を舐めすぎたわけですな。 ■次戦は、 日本人の岩佐亮佑になりそうです。 小國は既に「岩佐の方が強い」と言っていますね。以前、負けているそうですし。 もしかしたら小國は岩佐に負けるかも知れません。チャンピオンになったというだけで終わるのかも知れません。 しかし、今回、見事に自分の試合を分析した頭の良さをみると、岩佐戦でもやってくれるんじゃないかと期待してしまいます。 小國がどのような作戦で防衛戦を行うのか。楽しみになりました。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語 [ 駒井俊雄 ] ■株式会社クリエート・バリュー ★大阪で毎月1回開催「戦略勉強会」 ★営業を会社の強みにする「営業コンサルティング」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 25, 2017 02:57:51 PM
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