カテゴリ:仕事以外の日記
■村田諒大が「日本人史上最大の試合」と評するビッグマッチが8月に実現するようです。 日本人の亀海喜寛が、4階級制覇の強豪ミゲール・コット(プエルトルコ)とWBO世界スーパー・ウェルター級王座決定戦に臨みます。 日本人としては珍しい中量級の王座への挑戦、ということもさることながら、相手がとんでもない強豪です。 45戦して、40勝5敗。 スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級、ミドル級の4階級で戴冠しました。 5敗したのも、アントニオ・マルガリート、マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー、サウル・アルバレスなど世界的強豪ばかり。マルガリートとアルバレスは体格的なハンデがあったので仕方のない負けだったかも知れません。 そんな世界的ビッグネームに日本人が挑戦するというだけで快挙です。 ■亀海ってあまり知られた存在ではありません。 私も知らなかった。この人、米国を中心に試合をしているボクサーです。 ここ何試合かの試合が高評価だったとかで、今回のチャンスをつかんだようです。 しかし、記事にあるように、位置づけはミゲール・コットの復帰戦のため。いわゆるかませ犬です。 コットにとって、まあ負けることのない相手。しかしあまりに弱かったら興業にならないので、そこそこの相手。ということですな。 ■だが、そのコットに挑戦した時のパッキャオも、当時としてはかませ犬扱いでした。(←かませ犬は言い過ぎでしたm(_ _)m ただコット有利の評が多かったと思います) 勝てるはずのない相手をKOしたパッキャオは、スター街道を驀進していきました。 (もっとも負けたコットも、その後のパッキャオがあまりに規格外なので価値を落とすことはあまりありませんでしたが) 亀海が、パッキャオのようにコットをKOすることも充分にありえますよ。 ■現在、日本のジムに所属する世界チャンピオンは、12人いるそうですよ。 しかし世界チャンピオンなのに世界的に有名な人はあまりいません。日本の興業マーケットが、アメリカを中心とする世界マーケットと分離されているからなんですね。 そもそも日本人は体格が小さいので世界で人気のある中重量級のボクサーが少ない、それなら国内でそこそこ稼げばええやんというわけです。 それはそれで一つの道なんですが、やはり世界マーケットはでかい。稼げる金が違います。日本チャンピオンクラスでバイトを辞められないという状況は、業界としてどうかと思いますね。やはりその先には何十億と稼げるようになるという夢がないと過酷な競技をするには割が合わないでしょう。 なにより世界的強豪から(興業的に)相手にされないというのは、ボクシングをする者として我慢ならないことのはず。 近年は、ローマン・ゴンザレスのように世界的な人気を博す軽量級選手も出てきていますから、日本人が世界進出する機運が高まってきています。 それに最近はユーチューブがあるので、井上尚弥とか山中慎介などは世界のボクシングファンに知られたボクサーも出てきています。井上など実力からいえば、世界的スターになる要素は充分にありますね。 ただ井上ほど突出した能力がない場合でも、アメリカで活躍できる実力者は日本人にも大勢いるはずです。 早期に世界マーケットで戦う選択をした亀海は、その嚆矢となる存在です。 亀海選手にはこのチャンスをぜひ活かしてほしいですし、他の選手も後に続いてほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 4, 2017 12:58:08 PM
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