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カテゴリ:「私の本棚」・TV・演劇
先日図書館で、またまた大量に借りて参りました。
7冊!! そのうち2冊は料理本なんで、 5冊が小説! 読めるかな~ 2週間で。 最近の日本の作家の本は、割と読みやすいからいいかなと思ったんですけど、さすがに眠いですね~ 期限が来ちゃう前にがんばって読もう! ******************** 『夏の最後の薔薇』 / 連城三紀彦 日常の中にある恋物語を書かせたら、天下一品の、 連城先生の短編集。 目次なんですけど、ちょっとした仕掛けがあるようです。↓ 【目次】 夏の最後の薔薇/薔薇色の嘘/嘘は罪/罪な夫婦/夫婦未満/満天の星/星くず/くずれた鍵/鍵孔の光/仮橋/走り雨/雨だれを弾く夏 分かります?? 最後の言葉をつないだだけ??とお思いでしょうけど、 これは、1つ1つが全く違う角度からのお話。 しかしながら、テーマは、12の短編を一貫して流れているんです。 それは、読んだ人のお楽しみ・・・。 この中で、1つ印象に残った作品、「仮橋」を紹介します。 わずか44歳にして、癌の宣告を受けた妻の暁子。 入院してからの方が生き生きとしている理由が分からなかった夫の重雄だが、妻の口から、担当医師の狩山と交際していることを打ち明けられる。 狩山もまた、死期が近い暁子との交際を認めるのであった。 訪ねてきた重雄に、狩山は、暁子の手術に同意するように促す。 あとわずかな命と知ったとき、 人は何に希望を見出すのだろうか。 支えているつもりが、逆に支えられていたと知ったときの、 驚き、戸惑い、そして感謝の念。 日常の風景に、上の12のような短編があるとはなかなか思いたくないが、 生きていることそのものがドラマである以上、 題材になりえる可能性は十分にある。 そんなことを思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.20 15:57:42
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