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テーマ:映画館で観た映画(8464)
カテゴリ:洋画(は行)
原題:Beautiful Boy 監督/脚本:ショーン・クー 出演:マイケル・シーン マリア・ベロ ムーン・ブラッドグッド カイル・ガルナー アラン・テュディック 第23回東京国際映画祭『ビューティフル・ボーイ』ページはこちら。 <Story> 結婚生活に行き詰まりを感じている、ある夫婦の物語。 18歳の息子が通う大学で銃乱射事件が起こる。 想像を絶する悲劇に直面した夫婦は、情け容赦のないメディアの取材を避け、頼ることができるのはお互いしかいないことに気付いていく。 (TIFF公式サイトより) <感想> マイケル・シーン、マリア・ベロが主演ということで、これも外せませんでした。 終映が23時台なのでトークショーは参加せず。 ネタばれになりますが、銃乱射事件の加害者の両親役がこの2人です。 何もわからずに事件に巻き込まれた被害者は本当に気の毒ですが、 同じく何も知らずにいきなり事件の加害者の関係者になってしまうのも、大変辛いことです。 生活すら脅かされる日々に変わってしまう。 それまでは親しくしていた人々も、親しい仮面をかぶった人々に変貌してしまう。 そしてこのネット社会、通りすがりの人々も、好奇心という刃物をを無邪気にさらして 彼らの生活に土足で侵入し、ストレスに拍車をかけます。 言うなれば、これもある意味極限の状況かもしれません。 その中で息を潜めて嵐が通り過ぎるのを待つ中、 最初は乗り越えようと思った気持ちも次第に変化していく。 その心理状況を見つめる作品と言えそうです。 支えようと思っているけど実は自分が崩壊したくなるくらいボロボロになっている。 諍いや争いを経て、もうこれ以上無理というところまで行きつかないと、 「お互いがお互いを認める」段階には行かないんでしょうか。 ・・・と、書けるのも、過去にもそういうことは経験していないし、 今もそういう状況が自分の周りにないからかもしれません。 当事者になってみないと、恐らく本当の辛さはわからないでしょう。 演技派の2人による夫婦の在り方は、じっくりと観る価値がある作品でした。 今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.07 08:37:59
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