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テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:洋画(か行)
原題:WITNESS TOHOシネマズ午前十時の映画祭『刑事ジョン・ブック/目撃者』ページはこちら。 いやあ、ハリソン・フォードが若い!! って、彼が登場した瞬間にまず感じてしまった。 そしてケリー・マクギリスですよ。 『トップ・ガン』ですよ。 (今じゃもう見る影もないけど・・・・) これは『トップ・ガン』に出る前ですね。 冒頭、馬車の葬列などが出てくるので、 「この映画は1800年代?」かと一瞬思わせるのですが、 次にその葬列とトレーラーとがすれ違っていくシーンで、これは 20世紀の、現代の(製作当時は1985年ですね)話なんだって分からせる。 ここはうまいと思いました。 いささか時代錯誤の雰囲気を出しているのは、 この話にはアーミッシュが関連してくるからです。 電気がない、電話がない、音楽・写真は禁止、 喧嘩をしない、など こういった彼らの特色をうまく話に折り込んでいました。 大体の彼らの生活が分かるだけのエピソードを入れたのは大変ですけど、 今考えるとうまく治めたなと思います。 特に印象に残ったのは、 「家を建てるときはコミュニティ全員で協力して1日で仕上げる」、この場面。 本当に1つの建築物が1日で仕上がってしまうのはすごい。 その裏には、全員で協力する体制があり、 またさらにその裏には、その掟こそがアーミッシュの世界では絶対ということですね。 アーミッシュの子供・サミュエルが目撃した殺人事件。 彼が唯一の証人となるため、彼を守ろうとするのが刑事ジョン・ブック。 サミュエルを追手から守るために奮闘する中で、次第にサミュエルの母親である レイチェルに惹かれていきます。 アーミッシュの戒律がとても厳しく、抜けたものは例え親兄弟であっても 交流を許されない、といった社会。 そこでの生活でしか得られていなかった習慣や情報が、外部からやってきた "English Man"、ジョンによってもたらされます。 それを快く思わないコミュニティの人々とは裏腹に、レイチェルは彼に惹かれていってしまう。 「自我」というものがほぼないに等しいコミュニティなだけに、 いったんその均衡が破られると、とめどもなく流されていくのかもしれない。 そこをこらえるのか、それとも心のままに進むのか。 ジョンとレイチェルの駆け引きも、この映画の見どころ。 アーミッシュのいろいろな絡みが多かったのに比べて、 ジョンの側の事情というのが今一つ丁寧ではなかった感じもしました。 それが惜しかったかなあ。 ともあれ、刑事ものとしては中身が濃いことは確かだと思います。 今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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