水雪(みずゆき)
雨のような雪を「水雪(みずゆき)」というらしい。べた雪と雨の中間くらいの雪。水分をたっぷり含んだ雪が、昨日降った。重くて重くて雪かきが大変だった。雪といっても色々な名称があるよう。初めて降る雪は「初雪」。例年より早く降る雪は「早雪」。なかなか溶けずに残る雪は「根雪」。谷崎潤一郎の小説や歌謡曲にも出てくる細やかに降る雪は「細雪」。粉のように細やかな雪は「粉雪」。降り方を表す言葉も多彩で、絶え間なく降る様子は「こんこん」。ひるがえりながら降る雪は「ちらちら」。空に漂う雪は「ふわり」。木の枝や屋根から落ちる雪は「ドサッ」。昨日も雪かきしていた最中に屋根から「ドサッ」と。大量に山となって。もう嫌になる。暖冬は暮らしやすくて大変よろしいが、降るときは一度に「ドサッ」と来られる。少しずつ「ちらちら」降ってほしいもの。