テーマ:香水(920)
カテゴリ:<香水>
【コンセプト】 人生の遊び心、ユーモア、素直さ、誠実さへのオマージュ。 トルコ伝統の影絵人形劇『カラギョズ』の主人公のような気分で楽しんでください。 パイナップルとハーブの陽気なオープニング、 ネロリ、ジャスミン、パチョリの個性が強いターニングポイント、 ベチバー、アガーウッド、アンバーが決め手となるエンディング。 そんな三幕構成の作品。 【調香師】Jorge Lee/ジョージ(ホルへ) リー 【香調】フルーティ・グリーン・ウッディ トップ:パイナップル、ブラックグレープ、ブーケガルニ ミドル:ネロリ、ジャスミン、パチョリ ラスト:ベチバー、アガーウッド、アンバー ■感想:私の好み度<85> <パイナップル×ウッディ> スプレー直後はキラキラとパイナップルの酸味も程よく感じるトロピカルな甘さ。 青い空、白い雲、紺碧の海… そんなベタな風景が浮かぶのは私の妄想力の問題として そこに風のようにローレル、レモングラス、タイムなどのハーバルさ、 レシピでいうブーケガルニが軽く流れ込み ニコス『スカルプチャーオム(1995)』っぽい夏の香り。 数分後にブラックグレープが葡萄ジュースのような甘みでややぺったりとしたイメージに。 ちょっと臭みを感じるのはベチバーの湿った土っぽさが悪く影響しているのか不明ですが 毎回一旦いい匂いとは言いがたい時間が数分あり 「あぁ香りが変化してる最中だなぁ」と匂いを生き物のようにも感じます。 それが過ぎてしまうと、アガーウッドのウッディが強く広がり始めながら パインのトロピカルさがトップの絞った果汁っぽさから ジャムを作る過程で砂糖で煮詰めている時の甘さへと変化しています。 ネロリとジャスミンの石鹸系の清潔感のあるフローラルに、 パチョリのスッとした墨汁っぽい香りが少し混ざりミドルの部分が固定され、 アンバーの重厚な甘さがドッと覆いかぶさりますが 徐々に他の香りが再び顔を出し始めると ラストっぽい香りでありながらも主人公のパインの陽気さが漂い始めます。 終始香りのパートが変わるので 喜怒哀楽のコントラストがはっきりとした舞台、 この作品では影絵人形劇『カラギョズ』を観ている感覚に近いわけで。 なるほどたしかにストーリー性がある香り。 この香りの主人公はウッディなパイナップル。
私のベスト3に入り、オリジナルはリピート、 限定もいくつか購入するほど好きなアルマーニ『コード(2006)』。 その延長線上の…かなり先かもしれないけど『カラギョズ』も並ぶ香調。 『コード』が好きなら『カラギョズ』も好きかも? ■拡散性・持続性 拡散性はやや高め、持続性は長め。 衣類の素材によっては洗濯してもうっすら香りが残ります。 ■液の色・ボトル 少し明るめのイエロー。 φ10×h55mm[1.2ml]トルコ製 ■季節 秋冬。 パイナップルといえば夏のイメージで、 トップ数分は夏だぁ…と思わせますが、ベースはフルーティーウッディ。 ■年齢 男性なら30代向けでオフ向き。キャラクター、職種によってはokかも。 40代以降はパイナップルがもう少し淡くタバコとかラム系、 ラベンダーやモスなどフゼアに寄せた方が似合いそうです。 女性なら20代後半以降。個性があり自立した女性向き。 美容・ファッション・アートといった 自分の見た目のスタイルも自由に表現できる職種。 万人受けするほどの平凡さではないけど受け入れやすく、 それでいて少しひねりがある香り、として個性を引き立ててくれそうです。 ■パイナップルいろいろ? この香りの相棒『ハジワット(2017)』は <シプレー×うっすらパイナップル>。 物語で主人公『カラギョズ』と対話する『ハジワット』。 香水ではパイナップルを一番の共通項になっています。 下記のようなパイナップルから 大人なウッディへと『カラギョズ』にシフトするのはありかも? ・ジェニファーロペス『ライブ(2005)』お菓子の香ばしさがあるパイン ・D&G『パイナップル(2020)』パインがメインでキュートなトロピカル。 ■リピート 『カラギョズ』のトップとラストはかなり好み。 ただ臭みを感じる点がなぁ…もう少し試したいので機会があれば15mlを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.19 19:00:00
コメント(0) | コメントを書く
[<香水>] カテゴリの最新記事
|
|