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カテゴリ:政治
最高裁大法廷は婚姻関係なしに生まれた子供の日本国籍取得裁判で違憲判決を出しました。社会の変化に対応した常識的な判断です。現在国籍が認められていない子供は数万人前後いるそうですから、国籍法の改正を急ぐべきです。
違憲状態を一日も早く解消しなければなりませんが、国籍法の一部改正はねじれ国会により遅れるようですから、法務省は救済措置を急ぐべきです。厚労省のような組織的サボタージュをすれば社会保険庁の二の舞になるからです。 特に厚労省関係の裁判では公害、薬害、原爆病などでは判決が出ても意図的に無視をし、最高裁に上告し、原告の救済が間に合わない例が多発しています。官僚は問題を先送りにし、証拠書類を隠蔽すれば任期を全うできるからです。 国籍法に婚姻条項があるのには時代的な背景があるのでしょうが、多様な形態の家庭が増え、シングルマザーも増えている現状では時代遅れです。民法の父権の300日条項による無戸籍の子供と同様な不利益は許されないからです。 日本は血縁主義ですから両親のいずれかが日本人である必要がありますが、婚姻関係である必要は認められません。法務省は不法滞在を合法化するために悪用されることを懸念するのでしょうが、子供には関係のないことだからです。 日本は日本人のやりたがらない3K、きつい、汚い、危険な労働をさせるためには外国人労働者を必要としていますが、彼らの基本的な人権には配慮しません。保険に入れず、休みも与えず、最低賃金以下で働かせているからです。 不法滞在者だけではなく、外国生まれの日系人などの子供は十分な教育を受ける機会がありませんから、日本語すら十分に話せない子供もいるそうです。日本の中のスラムで育った子供の犯罪率は高く、治安を乱しているそうです。 日本は国民皆教育の国ですから、学校に行けない子供を放置するのは政府の責任放棄といえます。ブラジル生まれの日系人の子供にはポルトガル語で勉強させるような外国語学校が必要です。教育の機会均等は日本の国是だからです。 父親が日本人なのに国籍がない子供たちは無権利状態に置かれていますから、速やかに国籍を与え、日本人としての権利と義務を負わせるべきです。現在の日本には徴兵制がありませんが、戦前ならば兵役の義務も負うということです。 日本が厳しい血縁主義を取る背景には日本人だけの国、特殊な国であるという自意識がありますが、アイヌは縄文人の子孫かも知れませんが、それ以外は縄文人に大陸から移住してきた弥生人の血が混じった混血にしかすぎません。 万世一系は神話にしかすぎません。天皇家には朝鮮半島の王族の血が濃厚に混じっているからです。日本には大陸から文化が流れてきましたが、大陸の政治勢力からは隔離されていました。日本海が絶妙な障壁になっていたからです。 しかし、日本は資源のない国ですから資源を輸入し、加工品を輸出する貿易立国です。グローバル化した世界から最も利益を得ている国ですから、外国人にも配慮しなければなりません。純血主義が通用しない時代になったからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/06/05 08:33:00 PM
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