自動歩行
昔、何の集まりだったのかジャマイカの大学教授が来日して、飯を食う機会があった。その話題の中で、タクシーが自動的に開くことと、大阪の駅前は歩行エスカレーターがあるといったのだが、信じてもらえず、一緒に見に行った記憶がある。でも、よく考えたら、空港にもあるはずであった。10年の時を経て、今気がついた。
空港の歩行エスカレーターは残念ながら一方通行である。ほとんどの人々は、飛行機に乗るか降りるかである。しかし、満席でキャンセル待ちをしていたとしたら、逆走しなければならない。そのときは歩きだ。仕方ない。
昔、とんちの一休さんのアニメを見て面白がっていたものであるが、コードネーム一休さんは、天皇の子供でありながら、将軍家と折り合いが悪く、寺の坊主となった悲劇の小僧であった。そのエライ身分の小僧を監視していたスパイが蜷川新右衛門であった。そのうちこのスパイはおろか、足利義満から大金持ちの桔梗屋も一休さんのトンチぶりにはまって行くというストーリーであったなあ。アニメの後半は急に面白くなくなってきて、見なくなってしまったのは、やっぱり、今で言うネタ切れだったのだろうか。一休さんの最終回は、1人で修行するという決意をした一休さん、和尚の許しを得て、旅だって行く。最後に、皆が寝静まっているところをこそっと抜け出し、桔梗屋の娘(だったかな)のサヨちゃんの家の前を通り、そして消えていく。シブイ。
ところで、史実は、一休さんは、1年しかそのお寺にはいなかったそうだ。慌てないあわてないひとやすむひとやすみどころではない慌しさである。
その後、えらい坊さんになったが、肉食したり、女を抱いたり、ボロボロの服をきたり、正月に髑髏を抱えて托鉢に出かけたりと、奇行も目立ったようだ。史実はトンチ坊主でもなんでもなかった一休さん、多分、この奇行がヒントになったのであろう。
今では、一休ドットコムで活躍中である。
昔、何度か、蜂に刺されたことがあるが、一度、家で蜂に刺され、母が、妹に向かって「このたらいにいそいでおしっこしなさい」と言って、おしっこさせ、アンモニア水をつくり、刺されたところに塗り、酸性から中和させるということをして、贅に入っていたことがあった。勿論、迷信である。
昨年、メールが親友から入った。川沿いを歩いていたら道がなくなったので、崖伝いにパラレルしていたら、蜂の巣を触ってしまった。蜂の大群に襲われ、数箇所刺されて、もうたまらんと川に飛び込んだという内容だった。怖いのは、ショック状態になることである。気をつけようと、私は優しい返信をした。