いわゆる911後、アメリカのメディアは酷かった。国旗の下に終結し、団結を訴え、愛国心を煽りやがった。23日にもなると、やっとコメディ番組らしいもんも復活しはじめたが、まだまだニュースはテロ報道、喪服の強制であった。グラウンドゼロ(爆心地)なんかと呼び、馬鹿じゃないのって感じなのだが、建国以来初めて本土に襲撃されたショックが大きかったのかも知れない。ブッシュは吠え、それに応えてアフガニスタン攻撃の一枚岩になっていったことが、日本でも伝えられ、恐ろしいことだと思った。
勿論、ユニオンスクエアあたりでは、反戦の少数派も頑張っていて、日本のニュースでも禁止された曲、イマジンが流れているのが放送されていた。(イマジンの内容って、考えたらアナーキズムだよね。想像してごらん国家がないとしたら、想像してご覧所有物がないとすれば~)ちなみに自粛された曲は、他にもFシナトラ「ニューヨークニューヨーク」バングルスの「エジプト人のように歩こう」ブラックサバス、ボブディラン「天国への扉」ツエッペリン「天国への階段」S&G[明日に架ける橋]Bスプリングスティーン「アイムオンファイヤー」ルイアームストロング「この素晴らしき世界」・・・自粛に理解に苦しむ曲群である。ホンマ、日本で天皇が死んだときのことを笑えないものである。一致団結の気色悪さだ。それでも、パティスミスなんかは、ちゃんと反戦の歌をなおも歌い続けているのであった。
先住民を虐殺し、アフリカから人をかっぱらってきた歴史。すごい国だわなあ。