テーマ:旅の思い出(4)
カテゴリ:ビジネス>創業・起業
今日も東京は30度を越えました。
明日からは、涼しくなるので今年最後の夏日だそうです。 ホント、気象庁さん? それじゃぁ、今日はラストサマーディ。 流れる汗を拭っていると、ふと台湾での暑い暑い日々が 蘇って来ます。 なんて、何にもなかったけどね。 日本以外のアジアの国で初めて訪れた地は台湾。 飛行場に降り立つと、強烈なにおいの洗礼を受けました。 外国人に言わせると、成田に降り立って最初に洗礼を受ける 日本の臭いは、なっとうの臭いだそうです。 せめて、しょうゆって言ってくれればいいのにね。 話しを戻すと、その臭いの正体が判ったのは、 その日の深夜でした。 飛行場から台北のホテルにチェックインしたのが、夜の11時。 でも飛行機の中で時計を1時間戻していますから、 日本時間で言えば、夜の12時です。 40分ほど休憩してから、夜店に繰り出す事になりました。 台湾といえば夜店、一体この国の人たちは いつ寝るのだろうというくらい 夜中でも人が多いのです。 時計を見れば、すでに1時30分。 夜店をチョコットひやかすと、レストランに。 もちろん、台湾料理の店です。 そこで、出会ったのが、臭いの正体。 小皿に盛られた、それは、少し茶色くて、四角くて、 そして豆板醤が添えられていました。 恐る恐る箸で突っつくと、ぷにゅっとした感触が。 「どうぞ、どうぞ、ぜひこれを食べてみて下さい」 ガイドの黄さんがニコニコと勧めてくれます。 箸の先に、ほんの少しだけつけて、 舐めようとするとガイドの黄さんが、 再びニコニコしながら、私の箸を取り上げ 「だめだめ、これは、がばっといくね。」と言いつつ、 箸にどっさりとその物体をとると私の口に向かって、 箸を差し出します。 「さあ、さあ、どうぞ、どうぞ、ぱっと言って下さい」 中華でおなじみの円テーブル中の視線が集まっています。 わたくし、こういう雰囲気に弱いんです。 いいですよ、ご期待に応えて食べましょう。 覚悟を決めて、がぁふうっといきました。 舌触りは、なんと言うか、えーっとチーズ、そうチーズです。 スイスは遥か山奥で、処女の雌山羊の乳から絞って、 3年寝かせて、カビをぱらぱらふり掛けたような ねっとりとした風味が口中を占領します。 本当は、「うんまい、こんな旨いもんはない」と言って、 皆にも食べさせようと目論んでおりました。 が、だめでした。においがきついんです。 つ~んとくるんです。酸っぱいんです。 汚い話しですが、出しました。 テーブル中大笑いでした。いちばん大声で笑っていたのは 黄さんでした。 その食べ物の名前が「くっさい豆腐」と呼ばれている事を知ったのは、 その次に台湾を訪れた時でした。 もし、落語家さんで、「酢豆腐」の話しをやる人は、 ぜひ一度お試しあれ。 レストランからの帰りに乗ったタクシーの座席から地面が見えて、ホテルへ戻るまで、 足を持ち上げっぱなしだったことと共に記憶に残る、 初めての台湾訪問の楽しい、楽しい思い出です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|