カテゴリ:検見川送信所関連
高校生の頃、書店で見つけてそのタイトルに思わず手が伸びたのが、
花見川のハック。 いやぁ、いくら何でもあの花見川のわけないよなぁ、と思ったが、 あの花見川だった。エッセイでなく小説の舞台になっていたので、 本当に驚いた。 この本を書いた作家が、稲見一良(いなみいつら)氏。 大好きな作家だったが、残念ながら13年ほど前に亡くなられた。 稲見氏は兼業作家だった性か、非常に寡作だ。でも、特にリアリズ ムをメルヘンで包んだような短編の作風が大好きだった。あまり本 を読まなかった高校生の自分は、この作家に短編の面白さを教えて もらった気がする。 「花見川のハック」も短編集で、表題作であり花見川が舞台となっ ている作品は、SFとメルヘンとが混ざり合った不思議な作品。好み は分かれるかも知れない。ただ、稲見氏の作風はかなり多彩だ。 氏は猟銃による狩猟が趣味であったらしく、他の作品には豊富な銃 の知識や、ハードボイルドで不器用な男達が出てくるものが多い。 個人的にも、そっちが好み。 残念ながら絶版の作品が多い。 でも山本周五郎賞を受賞した「ダック・コール」をはじめ、文庫で入 手出来る作品も多い。 読み終えた後、優しい気持ちになれる作品が多いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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この度は私のブログに訪問いただきありがとうございます。
ブログ初心者で読み難い部分が多いかと思いますが、当面は サンプルラボの話題や、無料で貰える情報などを書き込んでいこう と思っていますので、時間があれば又訪問して下さい。 (2007年10月17日 18時32分10秒)
稲見一良さん。
この作家は知りませんでした。読んでみたいですね。いろいろネット検索をかけて調べてみました。 「花見川の要塞」という短編があるそうで、前に僕のブログでも取り上げた軍用電車のことがモチーフになっているようですね。 ところで、これはやっぱり、ペンネームなんでしょうかね。稲毛と花見川は一番良い、という意味でしょうか。 僕も、千葉を舞台に小説を書いてみたいなぁと思っています。 (2007年10月17日 22時20分06秒)
大塚漢方さん、こちらこそご訪問ありがとうございました。
読みづらいページだとは感じませんでした。私のページとは 違って有益な情報が満載ですね。 ----- (2007年10月18日 12時14分15秒)
久住浩さん、ありがとうございます。
>稲見一良さん、オススメです。「花見川の要塞」も、読んだ記憶があります。軍用電車は設定上のものかと思っていましたが、久住さんが書かれたのと同じで実在していましたか! >ところで、これはやっぱり、ペンネームなんでしょうかね。稲毛と花見川は一番良い、という意味でしょうか。 全然気付きませんでした! そうかもしれません。大阪の方のようですし、ずっと本名かと思っていたのですが・・・・・・ どちらにしても、地域に縁の深いお名前ですね(笑) >僕も、千葉を舞台に小説を書いてみたいなぁと思っています。 現在進行形ですよね。目的のために芯を通しつつ柔軟な行動をする登場人物が素敵です。続き、楽しみにしています。 ----- (2007年10月18日 12時17分16秒) |
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