地球温暖化防止条約締約国会議は7日、2013年以降の温暖化対策の国際的枠組み作りを巡り閣僚レベルの議論を本格的に始めた。カナダのマーティン首相や欧州連合(EU)の代表が、温暖化対策の交渉に応じようとしない米国を名指しで批判。米政府も真っ向から反論するなど、亀裂が浮き彫りになった。
議長国のカナダは排出削減目標の設定などの表現を使わない緩やかな協議方式を2007年までに始めることを提案している。しかし、すべての国が参加する形での議論がいつから開始できるのか、見通しが立たない状況だ。
マーティン首相は「米国の州や都市では温暖化防止策が進んでいるのに、米政府に熱意が感じられない」と批判。さらに「(温暖化防止の国際体制づくりに)今すぐに取り組まなければ将来大きなコストを払わされることになると気づくべきだ」と強調した。欧州委員会のディマス委員(環境担当)も「米交渉団との交渉を続け、彼らの義務を思い出させたい」と述べた。 (参考=日本経済新聞12月8日)
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最終更新日
2005年12月08日 12時17分03秒
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