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カテゴリ:ニュース
![]() この遺跡は首都リマの北約100キロにある「チャンカイの谷」の一角にある「シクラス遺跡」。アンデス山脈から太平洋に流れ込む川の河岸にある。現場は、高さ10メートルほどの建造物とみられる小山が二つ並んでいる。 遺構は昨年8月、ペルーで発掘された土器や織物の展示や調査に当たる天野博物館(リマ)の阪根博・学芸主任と藤澤正視・筑波技術大教授(耐震工学)が、山頂付近にあった盗掘者による幅約4メートル、深さ約8メートルの竪穴から見つけた。内部の断面を調べたところ、アシを袋状に編んで小石を詰めた古代の築造補強材「シクラ」や、木炭片、繊維片などが見つかった。複雑な工法を使い、儀式で使われたとみられる火の跡があること、何度も建設が繰り返されているとみられる点などから、神殿など宗教的な施設だった可能性が高いと専門家はみている。 試料6点を日本に持ち帰って放射性炭素の年代測定で調べた結果、シクラ、木炭片のいずれでも最大で「4800年前」を超す計測値が出た。全体では約4800~4100年前(紀元前2800~2100年)と確認された。 天野博物館のペルー人考古学者のワルテル・トソ氏と、日本の考古学や文化人類学、耐震工学などの専門家グループが調査団を組織。ペルー政府から発掘許可を得て19日、本格的な作業に着手した。 調査チームの稲村哲也・愛知県立大教授(文化人類学)によると、遺跡は、断面の様子から南北約50メートル、東西約30メートルの「ピラミッド型の石造神殿のような建築物」とみられる。同じ場所で7、8回、建て替えられた痕跡があるという。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月20日 09時30分55秒
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