中国南西部の広西チワン族自治区南寧市で、毒蛇を使った「地震予知」観測システムの運用が始まっている。地元当局は、蛇が地震発生前に異常な行動を示す可能性が高いと判断し、養殖業者に依頼して観測点を設置。ビデオカメラで24時間監視し、インターネットで情報を把握する。蛇の「前兆現象」が予知や警戒に生かされるのか、専門家の間で注目されている。
南寧市地震局によると、同自治区など中国西部は地震の多い地域。同局は地震前に示す動物の異常行動に注目し、約10年前から市内143カ所の観測点で、蛇のほかニワトリ、アヒル、ブタ、牛、魚などを利用して観測を続けてきた。
一昨年10月、市内から約120キロ離れた場所でマグニチュード(M)4.6の地震が発生。その5日前に十数匹の蛇が暴れ出して壁に激突して死亡する異常現象が確認された。さらに、この後に起きたM3の地震でも、発生の3日前に数十匹の蛇が次々と土中から地表面に出て来る現象が確認された。
科学的な分析は進んでいないとしているが、昨年7月から市内4カ所の蛇の養殖場にパソコンやネット関連機器を貸与。計約1200匹のコブラなど3~4種類の毒蛇を小型ビデオカメラで監視し、動画をリアルタイムで同局に送信するネットワークを構築した。 (参考=朝日新聞1月5日)
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最終更新日
2007年01月06日 09時41分34秒
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