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カテゴリ:ドイツ事情
やまももさん、コメントありがとうございます。さっそく、西ベルリンの路面電車について調べました。
西ベルリンをググると、すぐに目的のことが書いてあるサイトが検索できました。 「世界飛び地領土研究会」というサイトの1ページで、「西ベルリン」という文字通りのページです。 そこでの該当箇所の記事を引用します。 「★東ベルリンの地下を通る西ベルリンの地下鉄 & 西ベルリンを走る東ドイツの国電 電車を発明したのはドイツ。そういうわけで、戦前のベルリンは路面電車にSバーン(国電)、Uバーン(地下鉄)と、電車が市内を縦横無尽に走っていた。戦後もそれらは運行を続け、西ベルリンも含めて東ドイツが運行を行っていたが、1961年にベルリンの壁が築かれると、電車は国境線でストップされてしまい、そのまま路線は分断されてしまった。そもそも西側が東ドイツが壁を築いたことを知った第一報は、西ベルリンの駅で地下鉄を待っていた乗客から「時間になっても電車が来ない」という通報が西ベルリンの警察署に相次いだことだった。 ベルリンの壁ができてからは、西ベルリンの路面電車は廃止。Sバーンは東西ベルリンの境界線で線路が分断されて、東は東、西は西だけで運行された。ただし西ベルリンのSバーンも東ドイツ側が運行したため、西ベルリン市民は「運賃を払うとそれが壁の建設費用に充てられる」と反発し、乗客が激減してすっかり閑散としてしまい、80年代には路線も縮小されてしまった。一方、Uバーンも東西別々で運行されたが、路線の大部分が西ベルリンだったため、西ベルリンのUバーンは西が線路を借りて運行。しかし6号線と8号線は一部区間で東ベルリンの地下を通っていたため、この区間内の各駅は電車は止まらず通過した。ただし6号線のフリートリッヒ通り駅だけは、東西ベルリンを結ぶゲートに指定されたため停車し、駅構内に検問所が作られた。 ドイツ統一後はSバーンやUバーンの運行も統一され、分断された路線の復活が続いています。」 (http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/euro/berlin.html) まず、路面電車(トラム)ですが、壁がつくられて東西分断されてしまってすぐに、西ドイツでは廃止されたようですね。たいへん悲しくそして重い歴史をベルリンはたどってきたわけですが、その一つにトラムの歴史もあるわけです。 同時に、その後の東西の街づくりのあり方のちがいも、トラムのあるなしに反映していると思います。東ベルリンの道路は非常にゆったりとつくられていて、トラムの走る軌道の外側に、さらに2車線、3車線の車道があるうえ、交通量も少ないので、トラムがあっても自動車の渋滞などもありません。西ベルリンの道路は、東ベルリンよりも狭い感じで、トラムなしで2車線ないし3車線でできていて、自動車の通行数も多く、やや込んでいる感じです。ただ、日本の道路と比べると、やはりスムーズに流れています。しかし、新たに西ベルリンにトラムをつくるとなると、現在の道路事情を悪くすることになるし、すでにSバーン、Uバーンがかなり走っていて公共交通としてもかなり充実しているので、なかなかむずかしい、と感じます。もちろん、それを補う形で、バスもかなり走っており、その部分はトラムにするともっと良いと思いますが、バスの走っている道路には狭い道路もあり、トラムを建設するのはむずかしいな、と思います。もっとも、東ベルリンでも一部、路地のようなせまいところにもトラムが走っていましたから、建設できないことはないと思いますが。 それから、Sバーンを()つきで、「国電」とされていますが、東京の山手線や中央線などの感じで走っているので、そのイメージで捉えてください、ということだと思います。それはその通りですが、Sバーンは、ドイツではDB(日本のJRにあたる)ではなく、各都市の交通局の所轄です。ただし、同じ公共交通機関として、何の問題もなく、乗り換え自由です。ベルリンでも同様で、DB、Sバーン、Uバーン、トラム、そしてバスが補完しあいながら、公共交通機関が縦横無尽に走っています。 Sバーン(S-Bahn)は、Stadtbahn(都市鉄道)というのがもともとの名称でしたが、Schnellbahn(高速鉄道)とも現在は呼称され、ドイツ語の辞書には両方とも載っていて、「(都市と郊外とを結ぶ)高速鉄道」となっています。前述の日本の「国電」というか、JRなどの日本の鉄道とまったくちがうのは、DBも含めてドイツの鉄道はすべて踏切がないことです。つまり、自動車の走る道路と立体交差しています。私が、以前Sバーンを「都市高架鉄道」としたのも、その方がイメージがわくと思ったからです。 Uバーン(U-Bahn)は、Untergrundbahn、文字通り「地下鉄」です。ただ、ベルリンでは、路線、場所によって、Sバーンが地下を走っているところがあったり、Uバーンが高架になっていて地上高くを走っているところもあります。 今回はこの辺で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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