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2011年05月15日
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テーマ:ニュース(81856)
カテゴリ:社会

 東京電力は今日15日、福島第一原発の一号炉が3月11日の地震発生から十数時間といった早い段階でメルトダウンしていたことを認めた。やれやれである。メルトダウンは長らく禁断の言葉だった。安全安心を繰り返すばかりの御用学者たちは「起こりえない」と一笑に付していたし、フリーの記者が地震直後の会見でこの言葉を口にしたとたん、袋だたきに近い扱いを受けたことはネットの世界ではよく知られている。

 実は、地震の翌日のこのブログでもメルトダウンの可能性について書いたところ、すかさずデマを飛ばすなという趣旨の書き込みがあった。読むに耐えない罵詈雑言であっさり削除したのだが、ネットにも御用学者や提灯メディアと同類の親衛隊が生息していて、時々こんな吹けば飛ぶようなちっぽけなブログにも噛みついてくることがある。まあ、ヒマなのだろうが、この御仁、今の事態をどう思っているのだろうか。

CIMG3361.jpg 後藤政志さん 

 まあそれはいい、土曜日、大阪で開かれた学習会で元東芝の原子力プラント設計技術者で工学博士である後藤政志さんの話を聞く機会があった。温暖化防止ネットワーク関西という市民団体の集合体のごく内輪の会合。いま、ユーストリームでは出ずっぱりといった状態の後藤さんだから、ご存じの方も多いだろうと思うが、具体的な解説とキッパリとした語り口でお話は非常に分かりやすいのだけれど、分かれば分かるほど恐ろしくなる。報道量がめっきり減っているので安定に向かっているような印象もあるが、福島第一原発はなお非常に危険な状態で、終息の見通しはまったく立っていない。

 だいたい、1~3号炉の格納容器内部の水位や4号炉の使用済み燃料プールの損傷状況すらほとんど掌握できていない状態で、なんで冷温停止まで見通した工程表のようなモノが突如出てくるのか理解に苦しむ、と後藤さんは言う。いまはとにかく、メルトダウンして溶融物が「あんパン」のようになったおかげで再臨界は起きず、水位が低くてもなんとか崩壊熱の暴走がギリギリで抑えられている状態なのだが、これは3月から何も変わっていないことを意味する。一方、放射性物質は今もダラダラと環境中に漏れ続けているのだ。

 等々、後藤さんの話をすべて再現するのは不可能だが、ユーチューブで後藤さんの名前で検索すれば、原子力資料情報室がセットした会見での後藤さんの話がいくつかヒットするはずなので、ぜひそれをごらん頂きたいと思う。コジローは厚かましく後藤さんの隣に席を占めて休憩時間中も個人的にいろいろお話しさせてもらったのだが、1時間半に及ぶ全体での質疑応答の最後に挙手して、「原子力は生命と相容れない存在として封印すべきなのか、それとも人類知性の成果として今後も利用を目指すべきなのか」を尋ねた。

 東芝に入って格納容器の設計に携わる以前は船舶の設計を行ってきた後藤さんの、技術者としての回答。「絶対に沈まない船は作れません」「同じように絶対に放射能が漏れない格納容器も出来ません」。不沈といわれた戦艦大和もタイタニックも沈んだ。戦艦大和やタイタニックの沈没ももちろん悲劇だが、放射能の暴走はそれとは比較にならない規模の破局的で回復不能な被害をもたらす。「不可逆的な現象を誘発する可能性を排除できない技術は採用できません」。人類は原子力を手放すべきだというのが、技術者としての半生を原子力格納容器の設計に捧げてきた後藤さんの結論なのだった。

CIMG3372.jpg お話は基礎の基礎から…でした。

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最終更新日  2011年05月15日 22時53分10秒
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