懐かしの将棋ゲームを攻略しよう:第63回 スーパーファミコン版柿木将棋(3)
1995年に発売されたスーパーファミコン版柿木将棋でプレーヤーが先手、コンピューターが後手とすると遭遇する可能性があるのが2手目に△3二銀としてくる戦法である。ただ初手から指した時になかなか△3二銀戦法を指してもらえないため、2手目までは入力し3手目からの挑戦となる。先手:私後手:SFC柿木L1▲7六歩 △3二銀 ▲6六角 この3手目の▲6六角は第62回でAI将棋2DELUXE (Windows版)のヒント機能で3つの候補手のうちの一つである。この手に対しどう対応してくるのだろうか。 △3一角 ▲5八飛 後手は△3一角と引き角とし、先手は▲5八飛と中飛車に構える。5手目にしてもう未知の局面に入ることとなる。以下 △5四歩 ▲5六歩 △5二金右 ▲6八銀 △6二銀 ▲5七銀 △8四歩▲7八金 △1四歩 ▲1六歩 △4二玉 ▲4六銀 △1三角▲1五歩 △同 歩 ▲同 香 (第1図)第1図(▲1五同香まで)△2二角 第1図で柿木将棋レベル1は△2二角としたが本譜のように▲1二歩とされて一気に端を破られてしまった。激指13によるとここでの最善は角を切る△3六角とか。実戦ではなかなか指せる手ではない。▲1二歩 △1四歩▲同 香 △1二香 ▲同香成 △3一角 ▲2一成香 △同 銀▲5五歩 △同 歩 ▲同 銀 △1三角 ▲4六銀 △3二銀▲1四歩 △2四角 ▲3六桂 △1五角 ▲1三歩成 △3四香▲1四と △3六香 ▲1五と △3七香成 ▲同 銀 △7四歩▲3四歩 △4四歩 ▲同 角 △5三歩 ▲3六香 △3四歩▲1一角成 △5一玉 (第2図)第2図(△5一玉まで) ▲3四香 第2図では、私は▲3四香としたが、ここでは▲5五角打が最善だったようで、以下△9二飛と逃げると▲3三角成 △3一玉 ▲2二銀(参考1図)参考1図(▲2二銀まで)参考1図以下は△4二玉 ▲3三角成 △同銀 ▲同馬 △3一玉 ▲2二銀までで詰みとなる。本譜に戻り▲3四香以下△3三歩 ▲同香成 △6一玉▲3二成香 △同 金 ▲3三歩 △3一金 ▲3二銀 △4二金上▲3一銀不成△4一金 ▲2二馬 △3六歩 ▲同 銀 △3一金▲同 馬 △3四香 ▲3五香 △同 香 ▲同 銀 △4二銀▲3二馬 △4三金 ▲4四香 △3一歩 ▲4三香成 △3二歩▲4二成香 △7二玉 ▲5二成香 △8三玉 ▲6一角 △9二玉▲6二成香 △5四香 ▲5七歩 △同香成 ▲同 飛 △9五角▲8六香 △8五歩 ▲7二成香 △8四飛 ▲8二金まで101手で先手の私の勝ち今回は初手からではないためこれも勝敗なしとなる。結局AI将棋2DXのヒント機能で出てきた手というのは対柿木将棋△3二銀戦法用の手筋なのかもしれない。つまりネット将棋でこれをやられて▲6六角が必ずしも通用するというわけではなさそうだ。