ライブドアの前身って? なんで今更?
世の中、相変わらず悲惨な事件は頻発しているし、公の職についている人達の不祥事もなくなる気配は一向にないし、企業間の癒着や談合、贈収賄事件も地方自治体では日常化している風でもあるし「やるせないよね」と、ため息しか出てこないような現実です。 なので、今回は(今、起きていることは、どなたかにお任せして)つい、この間まで大騒ぎしていて、忘れてしまった感のある『ライブドアって何だ』にスポットを当てて、考えてみたいと思います。ただ、ライブドアは、現在、上場廃止の状態にあるとは言え、現に、ビジネスを展開し、また、新分野への展開も図ろうという「今を生きている会社」です。従って、興味本位的な扱いにならないように気をつけたいと思います。 まず、ライブドア本体の前身って、ご存知でしょうか? 過去を紐解くと、概略次のようです。 『ライブドアは1999年8月に設立され、同年秋より無料ISP「livedoor」の提供を開始。2002年10月現在、160万人の登録ユーザーを抱える大手ISPの一つに成長。売上高も2002年7月期には19億2,400万円を計上しているが、経常利益は設立以来赤字のまま。負債金額が約16億円に達した。』とあります。この後、状況は破綻向かいます。 『ADSLなどブロードバンドサービスの低価格化が進展し、livedoorで提供していたダイヤルアップの無料ISPサービスはユーザーの増加が鈍化。筆頭株主である米Newbridge Capitalからこれ以上の支援が受けられなくなった。』ということで、無料プロバイダーサービスで成長したはずの「ライブドア」は、経営不振に陥り、ついに行き詰まり、民事再生法を申請することになります。 そこで「オン・ザ・エッヂ」が登場します。<http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1031/ldoor.htm>によると、 『ライブドアの営業権を1億2,000万円で譲り受ける契約を結んだオン・ザ・エッヂでは、無料のダイヤルアップサービスについてはさらにエリアを拡大して継続。フレッツプランや無料ホームページなどの付加サービスや、広告事業などの法人向け事業も原則としてすべて継続する予定だとしている。 なお、この譲渡を受け、オン・ザ・エッヂは、株式会社フリービット・ドットコム(FBDC)と全面的に提携した。FBDCに対し、ネットワークインフラをはじめとした各種サービスの運用、ならびにコンサルティングを委託するという。オン・ザ・エッヂでは、マンションなどを対象にブロードバンド事業を展開するビットキャットを傘下に収め、インターネットインフラへの投資を進めていた。今回の譲渡契約はここ数週間のうちに短期間で決まったものだとしているが、livedoorブランドの獲得も「一連のシナリオの中にある」という。今後はビットキャットの光ファイバー網とISPの相乗効果を狙う考えだ。』 このあとは、皆さんご存知のように「オン・ザ・エッヂ」が「ライブドア」を名乗り、突っ走ることになります。では、旧ライブドアの創始者はどうなったのでしょうか? <http://tglobe.exblog.jp/2251876/>によると、『旧ライブドアの創業者、前刀禎明(さきとう・よしあき)氏は、現在アップルコンピュータ日本法人代表です。アップル入社は2004年で、大ヒットしたiPod miniのマーケティングで一躍認められた』とのことです。(このことも、『あっと驚く為五郎~』(故、ハナ肇さんの古いギャグ)。私世代では、ピッタリの表現と思える、聞いてビックリの話です) だいぶ長くなりましたので、今回はここまでとします。次回は、現社長である平松氏が率いる「(現)ライブドア」への期待を整理したいと思います。