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カテゴリ:本
意思決定や判断のばらつき(=ノイズ)について論じている本書。
ノイズって何???との感じだったが… ある保険会社で2人の専門職に個別に見積もりを依頼し、 2人の金額の差がどれくらいあるかを調査したところ55%の開きがあったとか。 同じ種類の犯罪でも裁判官によバラツキ以外にも、 前日のNFLの結果や天気、温度、昼食の前後などのバラツキがあったりとか、 ノイズが原因で判断が狂うことが多いとのこと。 大きな判断を下されることを覚悟しながら、 自分が下す”判断”の重さを考えることが増えていることもあり、 判断の難しさ、ノイズに対する考え方等、興味をもって読めた。 ただ、内容がとても難しかったので、本当に理解できているのか不安… 2022年12冊目 期間:2022年10月8日~10月31日 題名:NOISE 上: 組織はなぜ判断を誤るのか? 著者:ダニエル・カーネマン、オリヴィエ・シボニー、 キャス・R・サンスティーン 翻訳:村井 章子 出版:早川書房 (2021/12/2) 内容(出版社からのコメント) Amazon:26,732位本 行動経済学の創始者カーネマンらが提言する、 新しい意思決定論! 心理学者にしてノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは『ファスト&スロー』で、
個人が判断エラーに陥るパターンや理由を認知のバイアスと関連づけて解説した。 本書では、『ファスト&スロー』で明かしたそのバイアスからさらに議論を進め、 これまで見過ごされがちであった組織やシステム内で発生する、 意思決定や判断のばらつき(=ノイズ)について論じる。 保険料の見積りや企業の人事評価、医師の診断や裁判の判決など、 均一な判断を下すことが前提とされる組織においてノイズが生じるのはなぜか? そしてノイズを減らすために私たちができることは何か? 生産性の向上と社会的公平性の実現に向けて、 行動経済学の第一人者たちが真に合理的な組織のあり方を描く。 ●気になったフレーズ ・「判断のあるところノイズあり」。 そしてノイズは、あなたが思うよりずっと多い ⇒正確に判断することは、とても難しい… だから判断しない人が多いのかもしれない。 ・あなたの個人の価値観は、事実から切り離しておくように ⇒事実と価値観をごちゃまぜにする人は、案外多い… ・「最初に動いたごく少数の人がたまたまどちらに転ぶか」が その後の形成を決してしまうほどの影響力を持つ ⇒これよくわかる。 最初の偉い人の発言が全て決めてしまうこともある。 会議にしろ、評価にしろ最初がとても大事… ・人間は判断を下すときに、複雑で微妙なルールを見つけたと考えがちだが、 複雑で微妙な斟酌はだいたいにおいて単に時間の無駄だ。 そのようなものが単純なモデルの精度を上回ることはまずない ⇒単純x機械的だと、ノイズが除去されるからか… 単純な機械的な予測が精度が高く、 プロフェッショナルの予測よりも圧倒的に高いとあった。 予測ってのは、とても難しいってことですね。 ・論文を採点するときに一貫性を保つのはむずかしい。 順位をつけるほうがいいと思う ⇒なるほど、そうかもしれない。 順位をつけてから点数をつけることにしたほうがわかりやすいね。 上巻はなんとか読み切ったので、下巻も頑張って読み終えたい 次これ読んでみたい いよいよ来週に初マラソンに挑戦!! 体重も5kg落として、練習もそれなりに積んだけど、 予定していた30km走が雨で流れたのでちょっと心配… まぁ頑張ります。晴れますように お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.05 22:23:13
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