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カテゴリ:本
人の判断を狂わす”ノイズ”に関して述べられている本書。
上巻に続いて、下巻も読んだ。 最終章の「まとめと結論」で本書のエッセンスが 非常にわかりやすく述べられている。 そこで、 バイアス:平均誤差(偏り) ノイズ:ばらつき とあり、ぼやっとしていた定義がやっと明確になった。 最初にここを読むべきだったかも… また、6章のノイズの最適水準において、 「ルールか規範か、選択の枠組み」が述べられていて ・規範は曖昧なので判断が必要 ・ルールは従うだけだが、融通が利かない どっちを選ぶのか、きちんと議論されなければならない とあり、この考えが非常に面白く、そうだよねと納得。 上巻に比べて読みやすかったかも。 非常に勉強になった一冊だった 2022年13冊目 期間:2022年10月22日~11月04日 題名:NOISE 下: 組織はなぜ判断を誤るのか? 著者:ダニエル・カーネマン、オリヴィエ・シボニー、 キャス・R・サンスティーン 翻訳:村井 章子 出版:早川書房 (2021/12/2) 内容(出版社からのコメント) Amazon:83,929位本 行動経済学の創始者カーネマンらが提言する、 新しい意思決定論! 心理学者にしてノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは『ファスト&スロー』で、
個人が判断エラーに陥るパターンや理由を認知のバイアスと関連づけて解説した。 本書では、『ファスト&スロー』で明かしたそのバイアスからさらに議論を進め、 これまで見過ごされがちであった組織やシステム内で発生する、 意思決定や判断のばらつき(=ノイズ)について論じる。 保険料の見積りや企業の人事評価、医師の診断や裁判の判決など、 均一な判断を下すことが前提とされる組織においてノイズが生じるのはなぜか? そしてノイズを減らすために私たちができることは何か? 生産性の向上と社会的公平性の実現に向けて、 行動経済学の第一人者たちが真に合理的な組織のあり方を描く。 ●気になったフレーズ ・よい判断はよい人材から ⇒同感、同感。何事も人が重要 判断に重視すべきこととして、 ”専門的な訓練”、”知的水準”、”正しい認知方法” とある。意識したい。 ・われわれが選ぶべきなのは単に頭のいい人間ではなく 開かれた思考のできる人だと思う ⇒単に頭のいいだけの人は、ちょっと扱いにくかったりするからね ・午前中の早い時間ほど医師はがん検査を指示するが、 午後遅くになるとその頻度はかなり下がる。 ⇒医師も人なので… 病院に行くなら午前がいいってこと… ・最後に下すべき決断のことが頭から離れず、 すべての情報をつねにこの最終目的に照らしてみていませんか。 ⇒情報が入る前に決めちゃっていることよくあるな 今後、注意したい。 ・アルゴリズムにノイズはないが、バイアスはありうる。 ⇒アルゴリズムや機械学習を採用すれば、 機械的に判断がくだされるのでノイズを除去できるが、 バイアスが増える可能性がある。とのこと。 うまくバランスをとることが、必要ってこと。 ・判断のあるところノイズあり。 そしてノイズは、あなたが思うよりずっと多い。 ⇒重要な判断が増えているので、ノイズを意識するようにしたい。 ・往々にして客観的無知のほうが大きな原因となる ⇒事実の中には知りえないものがある、と続く。 わからないことがあるとの認識も必要ってことね。 ・時期尚早な結論、過剰な一貫性 ⇒早い段階での結論が尾を引くとか、 選択肢を決めつけていないか、他の選択肢を検討したか、 都合の悪い情報や不快な意見を無視したり、抹殺してないか、 とあった。 よくやることなので、注意したい ダニエル・カーネマンの考えはほんとに面白いね。 次これ読んでみたい 横浜マラソン完走!! 感動した!! 頑張った自分を褒めてあげたい ちょっとだけ自分に自信がもてるようになりました。 次もチャレンジしたいねぇ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.06 09:08:00
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