|
カテゴリ:本
本書【リジェネレーション】では、
「気候危機を防ぐために何ができるか」を、 再生(リジェネレーション)の視点で述べられており、 以下の章で構成されている。 海洋(OCEANS) 森林(FORESTS) 野生生物(WILDING) 土地(LAND) 人々(PEOPLE) 都市(THE CITY) 食(FOOD) エネルギー(ENERGY) 産業(INDUSTRY) 行動+つながり(ACTION+CONNECTION) 海洋(OCEANS)から土地(LAND)の章ぐらいまでは、 再生の営みと効果について述べられており、 自分が全く知らない世界を覗くことができた 最近会社で環境対応の大切さを語ることが増えていたが、 浅い知識で上っ面だけ述べていたと…。 もっと勉強せねばと反省 人々(PEOPLE)以降の章は、社会・経済システムや人権・貧困・食料問題と リジェネレーション[再生]とは少し離れているようにも思え、 偏った考えにちょっと違和感を感じた。 また、最後の章に気候科学キンバリー・ニコラスが5つにまとめた 気候科学の要点が紹介されており、うまく表現されているなと… 1.温暖化しています 2.私たちが原因で 3.間違いありません 4.それは悪いことです 5.人間には気候危機を終わらせる能力があります 読み終えて、環境問題について、誰にとっての危機か? を再度自問してみた。 やはり「人類の将来の危機」であって、それ以上でも以下でもないとの結論。 地球視点でみれば、数億年の歴史の中で環境変化は数多く生じており、 現在の数百年?は、ほんのわずかな時間であり、 ここで言う、気候危機が進んでも全ての生物が絶滅することはないし、 人類が滅びれば、わずかな時間で元の環境にもどるのだから 地球視点で見れば危機ではなく、単なる変化かと… 次に「人類の将来の危機」に対してどのように立ち向かうか、を自問。 これは、価値観の違いに対して、どのように同じ行動をとらせるか? と同義だと思う。 前述したとおり、「危機」や「再生」を述べている本書でも、 後半は一側面的な考えのように思えたりして、 危機感への対応は賛同しつつ、素直に呑み込めない自分がいる。 自分一人を見ても価値観の違いは存在するので、全人類で見ると… 人類が一体となっての取組は、想像を絶する困難な道だなと… このように色々と考えさせられ、とても勉強になった1冊。 400ページ以上あり、読みやすい記述ではないが、 頑張って多くの人に読んでほしい一冊。 そして、考え、行動してほしい… 2023年1冊目 期間:2023年1月7日~1月21日 題名:リジェネレーション[再生] 気候危機を今の世代で終わらせる 著者:ポール・ホーケン 編集 翻訳:五頭 美和 監訳:江守 正多 出版:山と渓谷社 (2022/3/19) 内容(出版社からのコメント) Amazon: 11,592位本 本物のリーダーになるために、 「すべての行動と決定の中心に生命をおく」 世界中で急速に広まりつつあるリジェネレーション[再生]の動きを説明し、 定義した初めての本。 気候危機を防ぐために個人・団体ができる最も重要な行動と 2030年にCO2排出量を50%削減するための78の解決策! ●気になったフレーズ ・かつて、人はコミュニティの一部として生まれてきて、 個人として自分の場所を見つけなければならないものだった。 今は、個人として生まれ自分のコミュニティを見つけなければならない ⇒これよくわかる。 特にCOVID-19で加速した気がしており、 コミュニティを見つけられない若い子たちが心配だし、 老後にコミュニティを見つけられるか、自分も心配… ・私たちは、あらゆる動物の中で最も頻繁に理性を失い、 歪み、惑わされ、心配する ⇒”心配する”が、うまい表現だと思った。 他の動物は、将来を心配するのだろうか? ・私たち一人ひとりのやることはささいに思えるかもしれないが、 一番大事なのはそれをやるということだ ⇒些細なことでも、行動が大事。すぐにでも始めたい ・バイオ炭(バイオチャー)で作られたコンクリート製品は 「チャークリート」と呼ばれることもあります ⇒「チャークリート」をググっても出てこなかった 清水建設が積極的に取り組んでいるみたい。 ・本論で論じるのは、集団として食事を変えよう、 特に、夕食の前までは動物性食品を摂るのをやめよう、 ということである ⇒論じたところで…とか、夕食はいいのか?とか... この一文に違和感を覚えたし、ちょっと怖くなった。 ・完全な再生エネルギーへの転換は、 敗者が生まれるプロセスです。 ⇒事業変化(ゲームチェンジ)は敗者が生まれるプロセス。 敗者になりたくないので反抗する。当たり前のこと。 そこをどう崩すのかが、リーダの役目。 環境問題の場合、政府になるのだろうか… ・それは、未来のために地球を保護し、元気にすることです。 ⇒「地球を保護する」との考えが、人類のエゴと思ったりして ・国連はプラスチックを、 「気候変動に次いで2番目に不吉な地球環境への脅威である」 と考えています ⇒プラスチックの脅威の報道の方が目に留まる気がする。 自分の知識のなさを改めて感じたので、環境についてもっと学びたくなった。 次はこれ。 年が明けて、1月も半分以上経過。 時の流れが速すぎる・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.01.22 11:51:54
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|