花屋な日々

何年ぶりかで会った同級生は相変わらずだった。



相変わらず挙動不審なオトコだなと。
16歳の頃から変わらないなと。


それより奥さんは相変わらず落ち着いてるな。




私たちの青春は
原宿のホコ天で
下北のライブハウスで


奥さんは

そこで遊んでた私たちを
高校生の頃から見てたんだっけな確か。


それから知り合って
奴と結婚して


ふたりは今でも音楽に浸かって暮らしてる。



あれからどれくらいの月日が流れたんだろ。


当時はまさか私が
こんな見ず知らずの町で
花屋をはじめるなんて

誰も想像しなかったな。自分さえも。




店が終わったら三人で おいしいイタリアンでも食べに行きたかったけど

まぁ私の仕事も終わらなかったのと

挙動不審な奴がそそくさと帰ろうとしてたので

断念したんだけど




泣いたり笑ったり叫んだりした当時とは程遠い

だけど少しオトナな私たちが

そんな時差も感じず話ができたような

そんな気がした かな。



もっと
ゆっくり話がしたかったな。


生きてるうちに また会いましょう。