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今日のお店は昼間ヒマで、夕方バタついちゃいました。
初めてやってきた若い二人組の女子、 なんかすごく楽しそうにはしゃぎながらお店に駆け込んできて、 「お母さんの誕生日なのぉ!花束作ってくださぁい」 って。 実は私は内心思った、 またいきなり走ってやってきて「今すぐ今すぐ!」ってお客さん、苦手だわー、って。 店の外にも中にも「必ず事前にご予約ください」って何枚も、4枚は大きく書いてあるのにまた無視かぃ、って。 明日の羽村分の花の準備もしなきゃならないし、時間差で入ってきた次のお客さんもすぐ後ろで待ってたし、内心、「もぉ~っ」て思ってた。 でも彼女たち、なんだか本当に楽しそうにはしゃいでて、 「わー、これもいいなー、プリザ?かわいい~!でも花束がいっかなー、大きく派手なの作ってくださぁい♪あ!これ入れてほしー!ピンクのカスミソウ!ユリもいれて~」 後ろでおばさん黙って立ってる。その方もやっぱり花束で、今すぐ持って帰るって… 彼女たちはきゃっきゃっはしゃいで花がなかなか決まらず、選んだ花を出して用意していたら、急に 「やっぱりアレンジにしてもらおっかなぁ、これ超かわいいー」 とコロコロ変わる。 後ろのおばさんは黙って待っている。 なんとも焦りと苛立ちを覚えたものの、彼女らは常に満面の笑み。 空気が読めないといえばそうなのかもしれないけど、 なんてゆうか、あまりにも楽しそうで、後ろで黙って待ってたおばさんも、ついに彼女らの会話に参加した。 「お母さんの誕生日なの?えらいわねぇ、お母さん喜ぶわね」 などと。 結局、作ってあったニュアンスカラーのアレンジに決めたのだけど、 ラッピングしてる最中もずっと笑顔で「かわいい」を連発してて。 おばさんも私も思わずその笑顔パワーに癒され、四人で和気あいあいと話ながら私はラッピングをすすめ。 彼女らの歳を聞いたらなんともうすぐ29歳だって。 ファッションもメイクも私はてっきり二十歳くらいかと思ってましたが。 かわいいー、嬉しいー、を連発しながら彼女らは帰っていきました。 待っていたおばさん、 「なんだかいい子たちだったわね、こっちまでウキウキするような」 えぇ、私もはじめ、いらっとしちゃって悪かったわ、やっぱり笑顔のパワーってすごいな、と素直に思って反省したりして。 焦ったりいらついたりしちゃいけないな、って。 心の余裕とか、まわりの空気とか、きっと彼女らのほうが私よりわかってる。 楽しそうにしてるの見て、なんだかこっちまで恥ずかしいくらい楽しくなる、不思議な感覚を味わっちゃいました。 すごいなー。 私もカリカリしないでがんばろっと。 そーだ、予約しないで来る人は、心と時間に余裕があるんだろう、って。 そう思えばとてもラクだし、そう思えば私も楽しむゆとりができる。 今日はひとつ、彼女らから教わりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.10 00:42:34
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