花屋な日々

本日千両市。


赤青黄色といろいろ仕入れてきました。

うそです、青はありません。




ちょっとご無沙汰でした。

ちょっとヘロヘロ系でした。



昨日は　定番化しつつある年に一度の「シクラメン大売出し」。

もーホント、みんな　ソコ狙いで来るからね。

午前中の賑わいったらハンパない。

朝は私、準備のあとバタバタしてて、ヘルプで来てくれた子に
シクラメンのほう任せてたんだけど

客足さっぱりな感じで。

もちろんシクラメンの売り出し、その子は初めての体験だったから

私が出てって呼び込みして
「お客さんはこうやって集めるのよ」的に一瞬でかなり売って、

そしたら飲み込みの早い彼女、そのあとがんばって声出して売ってくれました。

迷ってるお客さんには両方ススメル。
自宅用に買うならついでに贈り物にもしちゃえばと促す。
え？こんなにお買い得なのにまさか１個でいいの？そんなわけないよね？３個くらいは買っといたほうがいいんじゃなくて？とオーバーリアクションで３個売る。
自転車に乗らないからやっぱりいらないわと帰ろうとするお客さんには
自転車のカゴにこうやって乗せれば持って帰れるから絶対買ったほうがいいって！と無理やり自転車に押し込む。

そんな感じの押し売り花屋に変身するんです。
だって今日中に売りたいわけなのよ。
もう年末なんだし　狭い店内でもうシクラメン売ってる場合じゃないのよ　と。

通りがかったお客さんはもう買わなきゃならないハメになるくらい
強引グ販売で　えぇえぇすみませんけど買ってよねと。


実は前日　シクラメンが品薄、しかもゲキ品薄、って情報で
相当あせったりしてて。

毎年この時期「今年のシクラメンの売り出しはいつなの？」と問い合わせまで入るのに
まさか今年はシクラメンありません、とは言えないし。
折込チラシ入っちゃうし。

「ないない」言われてたわりには意外とあって。

前日夜、市場にダッシュでかけつけて
セリ人任せで選んでおいてもらったものと、ちょっと足りないので中卸でも買って
次の日は朝からセリにも入って
なんとか「シクラメン大売出し」の名に恥じないくらいは用意して。

ほぼ売り切った・・・心底ホッとした・・・

強引な押し売り商法みたいだけど、
結構勝負かかっちゃってるくらい必死なの。だから許して。




で、今日は朝から千両市、
店に戻って山積み千両の水揚げでものんびりやるかと思ってたら
大間違いで

どこぞで何かの発表会だったらしく
朝からすったもんだの花束ラッシュ。

車から千両降ろせたのが午後２時くらい。


たまたま私がすったもんだテンテコの舞を踊り狂ってるとき

通りがかったお客さん、
「なんかいそがしそうねぇ」と冷やかしにきたので

「飛んで火に入る夏の虫とはあなたのことです。ねーねーちょこっと手伝ってー」
と捕まえて、千両の水揚げを手伝ってもらい　大助かり。

千両の数が思いのほか多くて。
千本くらいかと思ったら１７５０本もあったりで。

「こんな大変な思いするくらいなら、仕入れてこないほうがいいんじゃないの。って思うけど、花屋さんそうもいかないのね」

「そーなのよ。結構大変でしょ？」
なんて　大変自慢したりして。



赤い千両は全部注文してあったから、今日の千両市では黄色の千両だけ買うつもりで行ったのに。

知り合いの花屋のおばさんと
「今日は私たち見学よね、見学♪」なんて余裕でいたんだけど

なんだか知らないけど
セリで希望単価出ないと、困った顔してセリ人がこっちをじっと見る。
迷子の子犬のような顔して　こっちをじっと見る。

「ねぇねぇこっち見てますよ」
「そうよね、こっち見てるわよね」
「買います？」
「いやよ私、もう２千本注文してあるもの」
「ですよね、私だって千本は買ってます」
「でもなんだかかわいそうね」
「あの顔されると弱いんですよね。買っときます？」
「じゃあんた買いなさいよ」
「うーん。しょうがないなぁ、じゃあ１ケースだけ」
「買った？あんたが買っても続かないわね。どうする？」
「どうぞ買っちゃってくださいよ」
「まったくもーしょうがないわねー、もうヤダ、私！」
と言いながら残り全ケース買いのおばさん。

「さすがです」
「ねぇでも私はね、悪いけど市場のために働いてるんじゃないのよ」
「私もです」
「あらやだ。またこっち見てるわよ」
「さすがにもういらないですよね」
「いらないわよ、まったくもー。こっち見ないでよ。でも注文単価より安くて頭くるわ」
「ですよね、こんなことなら注文する必要なかったんじゃないかしら」
「でもアレちょっときれいじゃない？きれいよね？実付きもいいわよね？」
「きれいですね、あのボリュームならいいですね」
「買っとく？」
「買っときますか」

そんな会話の繰り返し。。。

「ねぇねぇ、それよりどうして私たちばっかし買ってるのかしら。他の人はなんでボタン押さないのかしら」
「みなさん賑やかしに来たんですかね」
「買えばいいじゃないねぇ、なんのためにみんなここに座ってるの」
「見学ですよきっと」
「あらやだ、見学に来たのは私のはずなのに」
「あ、そうだ、私も今日は黄色だけ買いにきたはずなのに・・・きゃー！なにこの金額！大変です！」
「ここに座ってると危険だからもう帰りましょう」
「そうしましょう」


なんていうか、毎度こんな会話が繰り返されてる気がしないでもない。

「あんたそんなに千両買ってどうすんの？」とおばさん。

「さぁどうしましょうかねぇ、あ。でも小正月の仏花に入れるとこれまたすごく売れますよ。うちは毎年小正月までは千両売るからダイジョブです」

「そうね、そうよね。腐るもんじゃないし」

「そうですよ、腐るもんじゃないし」


で、途方に暮れる水揚げも終わったことだし、
まぁなんとかかんとか　年末気分が盛り上がってまいりました。



それにしてもクタクタ。

今日はさすがにクタクタ。

花束作ってるときも左腕ビンビンしびれちゃって
もうダメだ、限界だ、と泣きが入りそうになった。。。


でも終わった。。。
そうだ終わらない仕事はないんだ、

そう思って　この年末、
また作り手が私一人しかいない過酷な年末になりそうだけど

とりあえず全力で。




クタクタなのにさっきまで経理の残業してました。
商工会から出されている宿題。

うーん。そちらも終わりが見えないぞと。




早くおうちに帰って、最近ハマってる「白だし」で作るお雑煮食べて

早めの就寝目指そうっと。

明日も市場だ・・・

がんばらねばねば。